目次
序章 現代の調教師像(現代の調教師に求められる“仕事”とは?;“スーパー調教師”矢作和人から感じた“凄み”と“限界” ほか)
第1章 牧場編 仕入れの実態(馬房数12での船出。入厩馬のレベルアップという命題;新人調教師にとってセレクトセールの存在が追い風に ほか)
第2章 厩舎編 人作りの極意(天下を狙うためには、優秀な番頭が不可欠;旅行先の空港で受けた岩田騎手からの電話 ほか)
第3章 競馬場編 勝ち続けられる理由(勝率へのこだわりはただの自己満足に過ぎない;中1週は厳しいローテーションではない ほか)
終章 これからの競馬界(オープン馬は2・5倍ルールから外すべき;馬房削減や自ブロック制では、根本的な解決は望めない ほか)
著者等紹介
矢作芳人[ヤハギヨシト]
1961年生まれ。名門・開成高校出身という異色の経歴を持つJRA調教師。2005年の開業以来、着実に成績を伸ばし、2008年にJRA史上最速での通算100勝を達成(当時)。2009年に関西リーディングを獲得すると、翌2010年にグランプリボスで朝日杯フューチュリティステークスを制してG1初勝利。そして、2012年にはディープブリランテで日本ダービーを制し、ダービートレーナーの称号を手に入れた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
競馬が熱い!本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
17時のチャイム
0
ディープブリランテ、ダービー勝利の裏側にも触れられている。藤田騎手の「騎手の一分」についても物申すページあり。好成績を残す調教師の視点は「世界に向けられている」ことを痛感。対するJRAが封建的なのが非常に残念。引退した調教師や騎手をトップに据えるくらいの大胆さが欲しい。2015/10/09
Noriaki Yamamoto
0
厩舎経営がかなり合理的で大変勉強になった。2014/10/18
李奇人(り・きじん)/アニメイト廃人
0
読了。矢作先生の信念が感じられる一冊。こういう人だから他人もついてくるんだと実感。こういう人に私はなりたい。2014/03/18
ムラムラむらた
0
この本を読んで矢作厩舎に預託予定のレーヌドブリエを選んだ。馬主クラブのパーティーで娘さんも一緒に少しお話もさせてもらった。 1円でも多くぶんどるをモットーに、輸送費削減や、勝負服の入れ違いなどのミスを防ぐ工夫を講じている。馬主をタニマチ的に考えていない。また厩舎のマネジメントとして、世話する馬で支給される賞金が変わる不公平感を解消するため厩務員に支給する賞金を一部プールする、調教師は馬の仕入れ、レース、騎手選定に集中し、あとはチームに任せるなど合理的な考えがちらちら見える。2013/12/09
YN
0
経営者として魅力的に感じた。 人件費の高いベテランの厩務員を抱え、なかなか勝ち上がれない未勝利馬でも最後まで諦めないということをやりながら、利益をあげている。 厩舎スタッフをファミリーと考え、育て上げることで、自分にしかできない仕事に専念できるような環境を作ることが彼の厩舎経営のコツ。2023/01/25