感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
44
川島さんの第二歌集。第一歌集よりも明るい印象の歌集ですが、川島さんらしさは感じられます。今回は、コロナ禍に作られた歌が中心になっているようです。やや時間が経過している感はありますが、歌が作られた背景がはっきりしているので、身近に感じます。 「オンライン会議のために上半身着替えてわたしケンタウルスのよう」2024/12/30
だいだい(橙)
16
川本千栄さんにご紹介いただいて購入。歌集としては敷居が低く、意味がとりにくい歌は全くない。キャラクターとしては三枚目な感じで軽妙な歌が並ぶ。重さがないので楽しく読めた。歌人の中には生活に困っているわけでも病気でもないのに死を想ったりと深刻な人がたまにいるが、それは文芸用の作られたキャラクターなのだと思っている。川島さんにはそれがないのでリラックスして読める。やや残念だったのはコロナ禍のマスクだとか闘病の短歌は、他の歌人が出し尽くした後であり、タイミングとして遅かったかもという点。2024/08/19
kaya
1
コロナ禍によって初めてあらわになった日常の些細な瞬間や感情。そのままにしたら忘れていってしまうものを、言葉にしてつなぎとめてくれる。2025/01/22