感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
36
永田さんのいろいろな顔を見える。今のこの国への憂い、友への想い、そして何より亡き妻への想い。一人の人間としての、心の移ろいがありありと伝わってくる。2022/10/21
テイネハイランド
17
図書館本。長谷川櫂さんの詩歌アンソロジー「四季のうた」からの派生読書です。著者の十五番目の歌集(2013-2017:四九二首:「現代短歌」連載作が中心)。文語を用いての短歌で前衛要素はありません。最愛の伴侶を亡くしての恨み節、時事問題についての感想など雑多な印象ですが、情景を素直に読んだものによさがある印象(コメント欄)です。岩波新書で「近代秀歌」「現代秀歌」を出している著者らしく、歌論<あひだ>(歌は自分の思ひを伝へる詩型であるが、これだけはぜひ伝へたいと思ふとたいてい失敗する)も面白く読みました。2025/06/07
おはぎ
6
大御所の貫禄。途中、シルバー短歌のような趣の歌もあり、くすっとしてしまう。2024/04/01
チェアー
6
妻を亡くし、「胸岬」に至る軌跡を垣間みる。 あの日々は何だったのか。こんな生き様をしている自分で本当に良かったのか。そんな自分への問いを少しずつ歌にしていった。本当はその問いへの答えは求めていないのかもしれない。問いに向き合うという心の機能が必要だったのだろう。 2022/08/12