内容説明
忘れ去られた熱血の闘士と前衛的な美声の歌姫―。台湾民主化運動の源流にもあたる、100年前のある夫婦の数奇な運命を描いた、巨匠による壮大な歴史小説。日本統治下の台湾に生まれた盧丙丁は、台湾文化協会の仲間たちとともに台湾人の権利や文化水準の向上を目指し邁進するが、志半ばでハンセン病を患う。妻の林氏好は家族を養いながら、クラシック音楽の素養を武器に花形歌手となる。のち東京へ移住、さらに戦火を避けて満州へ―。貴重な資料写真53点を特別収録。
著者等紹介
陳耀昌[チンヨウショウ]
1949年台湾台南市生まれ。国立台湾大学医学部卒業。1983年台湾で初めて骨髄移植を成功させる。国立台湾大学医学部名誉教授、台湾細胞医療協会名誉理事長などを歴任。還暦を過ぎてから小説を書きはじめ、主要著作には『嶋嶼DNA』(印刻出版、2015年。巫永福文化評論賞受賞)、『傀儡花』(同、2016年。台湾文学賞長篇小説金典賞受賞)、『獅頭花』(同、2017年。新台湾和平基金会台湾歴史小説賞佳作賞受賞)がある。作品は日本語のほか英語、韓国語にも翻訳出版されている。2025年11月17日逝去
大洞敦史[ダイドウアツシ]
1984年東京生まれ。明治大学大学院理工学研究科修了。台湾の人々や風土、歴史に惹かれ、2012年台南市へ移住。日本語塾勤務、日本そば店「洞蕎麦」を5年間経営後、「鶴恩翻譯社」設立。沖縄三線演奏、手打ちそば普及活動、通訳、日台観光ガイドなどに従事。人々との交流を通じて、古さ・遅さ・小ささに価値を認め守ってきた庶民の思想を探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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