感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fabi@第一芸人文芸部
9
バラエティ豊かな短編小説が50本も味わえる一冊。一つ一つが短いので隙間時間に楽しめるのが良い。僕も移動中にたくさん読み進めた。デストピアの世界観が構築されたものや、日常の一コマ、駄洒落、恋愛ものなど守備範囲が広くて飽きない。表題作『五グラムの用心棒』は、住めなくなった地球から宇宙へ脱出するチケットが家族分足りないお話。デストピアと化した理由が面白い。ほか、面白かったのは『お久しぶりね』『異次元B』『代表者』『渦巻き』『日乾し』『分からない人たち』『男たちは強制する』『組み立てB』などあげたらキリがない。2025/06/18
かっこちゃん
7
350頁に50個の短編が詰まっている。シュールな話だが、何となくアナログぽいというか、人間臭いというか、妙な感覚を持った本でした。「5グラムの用心棒」「送迎」「要求」「画期的な仕組み」他にも色々。どこから読んでも、どこで辞めてもなんせ短い。何かしら気にいるかも。2025/07/06