大澤真幸THINKING O<br> 生成AI時代の言語論

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大澤真幸THINKING O
生成AI時代の言語論

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  • サイズ 46判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865284348
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

193
社会に大きな影響を及ぼす生成AIが特定企業の管理下にあるのは心配だし、AIそのものにも様々な脅威が考えられる。本書は、問題点も含めてAIの可能性を探りつつ、人間の知について語っている。焦点の一つは記号接地問題だ。AIの思考は対象に接地せず、記号空間の中にある。例えばChatGPTが海と言っても、一度も海を見たり、思い浮かべたことはなく、記号として使っているだけだ。一方、人の知は記号空間の外に空想などの〝余剰〟を伴わずにいない。それは軀があるからだ。AIの進歩と並行して、人の知とは何かが問われるべきだろう。2024/10/14

tamami

75
主著者で社会学者である大澤真幸さんと、中公新書で『言語の本質』を出版された、今井むつみさん、秋田喜美さん、AI研究の第一人者松尾豊さんの対談本ということで、書棚の積読本に再挑戦し、何とか最後まで読み切ることができました。正直、大澤さんの論文は理解が及ばない部分もありましたが、4人の対談を通して、AIと人間の思考・文章作成の本質的な違いや、初期人類の言語習得過程におけるオノマトペ、音楽の果たした役割について等々、大いに得られる部分がありました。人間の赤ちゃんの持っている偉大な力について、改めて思い知らされた2026/08/25

ころこ

41
少し前に出版されたムックが手に入らない現状に生成AIに対する関心の高さを感じる。前半にベストセラーになった『言語の本質』の著者今井・秋田両氏と大澤との鼎談がある。以前読んだ『言語の本質』をちゃんと読んでいなかったのだなと再確認させられた。上手く要約されているため、『言語の本質』の確認、再発見に有効だ。さらに大澤からこの問題への理解が深まる問いの提示がある。人間とチンパンジーの比較実験から、それぞれ〈意味→記号〉と〈記号→意味〉をどの様なプロセスで行っているのか検討するのだが、『言語の本質』でアブダクション2025/01/29

ta_chanko

24
ChatGPTに代表される生成AIの出現と発展は、人類にとって破滅的な危機をもたらす恐れがある、と開発に関わっている人々が主張する。それは人間の「自由意志」に基づく思考や行動が根底から覆される恐れがあるから。人間が動物と決定的に違うことは、A=BならばB=Aであろうと推論できること。また思考や感情を多くの人と共感できること。その媒介となるのが音楽や言語。思考や感情を生成AIに乗っ取られることは極めて危険。そして今、資本主義はテクノ封建制に取って代わりつつある。それを防ぐには生成AIの共有が必要。2025/03/26

tokko

16
短い期間に二度読みました。生成AIがどのように言語を操っているのかよくわかるので、とりあえず現時点でのAIに人間性を認めるのは不可能だとわかりました。ただの計算ですよね。もちろんこの本でもトピックとして取り上げられている「記号接地問題」は興味深いし、ここからさらに今井むつみ先生の研究も読もうと思いました。確かに言語活動って、直感的に身体活動なんだな、という気がします。2026/06/12

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