大澤真幸THINKING O<br> 生成AI時代の言語論

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大澤真幸THINKING O
生成AI時代の言語論

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  • サイズ 46判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865284348
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

189
社会に大きな影響を及ぼす生成AIが特定企業の管理下にあるのは心配だし、AIそのものにも様々な脅威が考えられる。本書は、問題点も含めてAIの可能性を探りつつ、人間の知について語っている。焦点の一つは記号接地問題だ。AIの思考は対象に接地せず、記号空間の中にある。例えばChatGPTが海と言っても、一度も海を見たり、思い浮かべたことはなく、記号として使っているだけだ。一方、人の知は記号空間の外に空想などの〝余剰〟を伴わずにいない。それは軀があるからだ。AIの進歩と並行して、人の知とは何かが問われるべきだろう。2024/10/14

ころこ

41
少し前に出版されたムックが手に入らない現状に生成AIに対する関心の高さを感じる。前半にベストセラーになった『言語の本質』の著者今井・秋田両氏と大澤との鼎談がある。以前読んだ『言語の本質』をちゃんと読んでいなかったのだなと再確認させられた。上手く要約されているため、『言語の本質』の確認、再発見に有効だ。さらに大澤からこの問題への理解が深まる問いの提示がある。人間とチンパンジーの比較実験から、それぞれ〈意味→記号〉と〈記号→意味〉をどの様なプロセスで行っているのか検討するのだが、『言語の本質』でアブダクション2025/01/29

ta_chanko

22
ChatGPTに代表される生成AIの出現と発展は、人類にとって破滅的な危機をもたらす恐れがある、と開発に関わっている人々が主張する。それは人間の「自由意志」に基づく思考や行動が根底から覆される恐れがあるから。人間が動物と決定的に違うことは、A=BならばB=Aであろうと推論できること。また思考や感情を多くの人と共感できること。その媒介となるのが音楽や言語。思考や感情を生成AIに乗っ取られることは極めて危険。そして今、資本主義はテクノ封建制に取って代わりつつある。それを防ぐには生成AIの共有が必要。2025/03/26

ossan12345

12
求心化/遠心化作用はイマイチよくわからなかったが、全体に基本的には分かり易く生成AIや記号接地について述べられていた。松尾、今井、秋田各氏との対談・鼎談は、今を時めく話題の学者たちの意見とあってワクワクしながら読めた。それにしても、資本主義がデジタル封建主義に堕しているというのは同意できるが、だからといって生成AIを人類のコモンズ、共有物にしよう、というのは実現可能な具体策が思いつかない。自分自身すっかりデジタル農奴として、批判的精神を失ってしまったようだ。2025/03/11

タイコウチ

11
今井・秋田両氏との鼎談は『言語の本質』のまとめみたいなものかと侮っていたら、チンパンジーのアイの言語習得(の挫折)とサックスの「妻と帽子を間違えた男」が関連づけられ、対称性推論をめぐる「記号接地問題」の捉え直しから勢いがつき、後半の大澤氏単独の論文では、オースティン/サールの言語行為論とトマセロの「共同注意」を援用し、人間だけが言語を使って他者を共同注意に巻き込もうとするという言語の本質と起源をめぐる刺激的な議論が展開される。生成AIを人類のコモンズにという「共産主義宣言」まで全部咀嚼するには時間が必要。2024/12/15

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