内容説明
口誦文学と写本、パトロン文化、出版と検閲、著作権、文学賞、読書習慣と識字率、印税、電子書籍―。古今東西、文学を取り巻く環境はかように変化してきた。
目次
第1章 口誦文学と写本をめぐって
第2章 中世の読書とその変容
第3章 中世文学とパトロン 謹呈と俸禄
第4章 ルネサンス人の読書のエコロジー
第5章 著作権前史
第6章 出版と「検閲」について
第7章 読み書きの民主化 識字率について
第8章 バルザックのメディア戦記
第9章 文学と金銭 フロベールのジレンマ
第10章 「文芸家協会」「アカデミー」「文学賞」
第11章 文学のコスモポリタニズム媒介者としての二軒の書店
第12章 「手紙と著作権」再考、そしてインターネットの世紀へ
著者等紹介
宮下志朗[ミヤシタシロウ]
1947年生まれ。東京大学・放送大学名誉教授。フランス文学、書物の文化史。単著に大佛次郎賞を受賞した『本の都市リヨン』(晶文社)、『読書の首都パリ』(みすず書房)、『ラブレー周遊記』(東大出版会)、『モンテーニュ 人生を旅するための7章』(岩波新書)、『パリ歴史探偵』(講談社学術文庫)など。訳書にラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』全5巻(ちくま文庫、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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