内容説明
生物学、歴史、文学、芸術、食…あらゆる分野からキンタマを真剣考察。
目次
1 人類とキンタマの起源
2 キンタマ言語学
3 明治維新とキンタマ
4 全裸の古代ギリシャ・ローマ彫刻を鑑賞する
5 作家の密やかな友人
6 失われたキンタマ
7 キンタマを食らわば皿まで
著者等紹介
西川清史[ニシカワキヨシ]
1952年生れ。和歌山県出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、文藝春秋に入社。雑誌畑を歩み、2018年副社長で退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
56
こういう知識は大切だと思います。例えば中学生の頃、珍しく広辞苑を開いて「陰嚢」を調べたことを思い出しました。同級生が集まって、様々な言葉を探していきました。この書では大真面目に考える。その方針がひしひしと伝わってきます。2024/02/26
みき
45
世界初、キンタマについて考察する本。イロモノであることは間違いないのだが非常に好ましいイロモノ。 生物学的にキンタマを考察する章もあれば文化人類学的にキンタマを考察する章もある。こう見るとキンタマ学(?)も非常に奥が深いと思わされる。キンタマは冷却の必要があり体の外に出ていると当たり前のように思っていたが哺乳類の中には体の中に収納している種もあり、必ずしも冷却が理由でぶら下がっているとは限らないなど新しい知見も得ることが出来た。読了感も素晴らしくホッコリと本を置くことが出来た。最良の1冊。2023/05/30
まる子
23
タイトルに「👀⁉️👀」とはなるけれど、歴史、文学、芸術、生物などか みるキンタマ本。胎児にたる段階での男性への変異、「キンタマが縮みあがる」ってそういうことなのか!西郷隆盛はそうだったの!正岡子規は睾丸の句をそんなに!中国の宦官から見て、その後はどのような状況なの、浅田次郎『蒼穹の昴』には宦官誕生シーンがしっかり書かれていたり。芸術作品を見る目が変わりそう(笑)色んな意味で面白く、手にとってみて良かった。学校にも悪くはないけど、生徒が喜びすぎるからやめておく(笑)2023/07/06
Miyoshi Hirotaka
17
生命の基本仕様は女。妊娠中に臓器の取捨選択と改変が行われるが、失敗も起きる。江戸の奇談集の中では変成男子、男女という表現で記録されている。今でいう性分化疾患、トランスジェンダー。私が所属する少林寺拳法には他スポーツでは禁止されている金的蹴が基本技にある。吉田松陰も投獄された小伝馬町の牢では陰嚢蹴の刑という私刑で少なくない牢死者が出た。一方、わが国は世界中に広まった去勢文化は受容しなかった。支那には宦官、西洋ではカストラートが19世紀末まで存在。これは四方を海に囲まれ、他民族に征服されることがなかったため。2024/09/20
梅ちゃん
16
読友さん情報で、そのタイトルに「えっ、こんな本があるの?」と驚いた😄我が市の図書館に蔵書があるのに感謝。借りるのが少し恥ずかしかった。本書でキンタマは、『男性の股間にぶら下がる袋とそこ中に入った睾丸を指す』と定義し、真面目に(?)に考察されている。各国での呼び方、明治の偉人の逸話、等々。 中国の宦官の作り方は、読んでいて痛そうで縮みあがりそうでした。 最後には、牛豚羊の睾丸料理まで、食されていました。 ごちそうさまでした。 2023/05/31