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内容説明
部活動、いじめ、受験勉強。どこまでが学校の責任か。家庭・塾・地域に光をあてる、教育バランス改革論!
目次
序章 「教育」とは何か―「一人立ち=自立」を忘れた教育の横行
第1章 過剰に期待される「公教育」(「いじめ」の責任はすべて学校がとる?;モンスター・ペアレントとユーザー主義 ほか)
第2章 崩されてきた「私教育」(「私教育」と「教育のビジネス化=私事化」との違い;松下村塾は「私塾」であった! ほか)
第3章 日本教育五〇年の変遷(公教育と私教育の歴史的関係;「サービスとしての教育」観の誤り ほか)
第4章 「大きな教育」の中の「小さな学校」―私教育の復権をめざして(「学校」は「学力形成」を主、「人格形成」を副に;「個の確立・個性的自立」をめざすカリキュラムづくり ほか)
著者等紹介
安彦忠彦[アビコタダヒコ]
1942年東京都生まれ。64年東京大学教育学部学校教育学科卒業。68年同大学大学院教育学研究科博士課程中退、大阪大学文学部教育学科助手。71年愛知教育大学教育学部専任講師。80年名古屋大学教育学部教育学科助教授。88年同大学教授。その後、同附属中・高校長、教育学部長を併任。2002年早稲田大学教育学部特任教授。現在、名古屋大学名誉教授、神奈川大学特別招聘教授。専門はカリキュラム学・教育課程論を中心に、教育方法、教育評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりん
3
3:《一味違う切り口の教育論。》「公教育を良くしていく」「公教育以外の教育は悪」という方向の教育論が多い中で、一味違った切り口。民間教育の話かと思っていたので、その点は予想と違ったが、いろいろと考える契機に。国が公権力を否定したら自殺行為となる中で「現在わたしたちが、教育の場として公教育の学校に大きく依存している状況は、はたして時代を超える人材・人物を生み出すのだろうか」という問いに唸る。ではどんな公教育と私教育なら良いのか、その姿はまだ私には見えない。E2021/12/12
イカ
2
教育論と言うと、誰もが好きなように何でも言えると思われがちだが、専門家の話は少し違う。 奇をてらったような教育論が横行する中で、この本は堅い基盤に立った保守の王道という感じで、読者に幅広く考えさせるような内容だった。2019/03/26