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内容説明
ただただ真面目に、四十年間本を売り続けて生きてきた。それは、本を売るのが好きだから。
目次
文芸誌を毎日4時間
母の決断
28歳、幸福書房開店
店売の殺気
開店当初の資金繰り
本のサイズと棚
お客様の顔を浮かべる
3年の我慢
弟の冷静な目
ピカピカじゃないとね〔ほか〕
著者等紹介
岩楯幸雄[イワダテユキオ]
1949年、東京都江戸川区生まれ。電子部品製造メーカーに勤務ののち、1977年幸福書房を開店(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
30
ある本屋さんの四十年の記録。こんなに本が好きで店を訪れるお客さんのことを考えていてくれた本屋さんでも経営が難しいという現実を知ると辛い。確かに小説関係は買っていても本屋さんに最大の利益をもたらす雑誌はここ数年全く買っていないな。街角に本屋がない国になんて住みたくないので、これからも書籍は絶対にAmazonのような通販ではなく実店舗で購入したい。2018/05/20
ロマンチッカーnao
22
本や経営、40年。夫婦二人の月収は20万。それでもやり続けてきた。町の本やさんが急激に減っていく中でのぎりぎりの経営。今もこんな感じで頑張っている書店経営者たくさんいるんでしょうね。頭が下がります。僕も、図書館だけでなく、購入しないと。2019/08/05
チェアー
22
ああ、電車の中で号泣しちゃった。これほど本屋という仕事が好きな人が、なんで本屋をやめないといけないんだろう。絶望的な気持ちになる。本屋というくくりだけでなく、「普通のお店」をやっている人が普通に暮らせない社会は、どこに向かうのか。そんな世の中にしたのは、そういうお店で買い物をしていない自分のせいだなと強く自分を責める。筆者は悲しんでいない。次の展開に向けてまだまだやる気だ。それが救いであり、明かりだ。ミニ付録の「最後の1日」を読んでまた号泣。やれやれ。2018/05/09
タカラ~ム
21
2018年2月に惜しまれつつ40年の歴史に幕を下ろした代々木上原の幸福書房。本書は、幸福書房の店主が振り返る店の歩みと閉店までの日々が記されている。残念ながら幸福書房には最後まで伺うことができなかったけれど、本書やネット上で読んだ閉店までの日々からは、この店がとても愛されていたことが感じられる。2018/05/11
阿部義彦
19
左右社からの出版です。奥ゆかしい位、自身を主張しない幸福書房の開店から閉店までの歩みです。愚直なまでに真面目に何よりもお客様の満足な顔を見たい自分の為にこの仕事を続けて来たのだと思います。立つ鳥跡を濁さず。これからもお幸せに。2018/05/19