内容説明
鮎川信夫とは何者だったのか。戦地スマトラから帰還し、戦後詩を切り拓いた歩みはまたひとりのモダニストにとっての困難なる隘路だった。濃密なる母との関係、吉本隆明との論争、そして訣別―戦後詩の巨人の生きざまを甦らせる力作評伝。
目次
第1章 出発
第2章 接続
第3章 切断
第4章 風景
第5章 “戦後”
第6章 抒情
第7章 吉本隆明
第8章 故郷
第9章 八〇年代
第10章 残されたもの
著者等紹介
岡本勝人[オカモトカツヒト]
1954年生まれ。詩人、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かふ
16
鮎川信夫の戦時と戦後を「橋上の男」から読み解いていく。戦時のモダニズムは西脇順三郎(フランスやイギリスを中心)と村野四郎(ドイツ詩を中心にしたもの)があり、村野四郎はやがてナショナリズムに収斂されていく。それは日本の短詩の抒情性は自然へ個人を合一させていく。その大衆の欲望の在り方が吉本隆明との決別だったのかもしれない。その他「荒地派」のメンバー間の違いなど興味深かった。田村隆一をダンディズムの詩人として、そこに伝統的なものがあるとする。北村太郎はポップ寄りで、鮎川は孤立していくような。2026/04/18
sk
5
鮎川信夫の簡単な入門書。2023/05/25
tkm66
0
読み易いし、装丁は昔の昭森社の詩集みたいで好ましい。 ただ、この内容でわざわざ〈書籍化する意味〉は何だべ?2017/10/26




