内容説明
比較で楽しく考える家族法入門。新旧民法、東アジア諸国と日本、現行法と仮想状態。
目次
序章 留学生と一般市民のために
第1章 家族の役割―法律上の共同生活体
第2章 家族の成立―婚姻と親子関係
第3章 家族の崩壊―暴力と別居
第4章 家族の変化―氏・戸籍・子ども
第5章 家族と医療―生殖補助医療
第6章 家族と財産―財産分与と配偶者相続権
補論 未認知婚外子の法的保護―家族法と不法行為法の交錯
著者等紹介
大村敦志[オオムラアツシ]
法学(民法)。東京大学教授。法制審議会民法(債権関係)部会幹事、生殖補助関連親子法制部会幹事。成均館大学、ソウル国立大学、パリ第2大学、コロンビア・ロースクールなどの客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とりもり
1
放送大学のテキストは、各界の著名な先生が執筆しているだけあって、コンパクトかつ良質なものが多いが、その講義が終了してしまうと手に入らなくなるのが難点。それを叢書というかたちで復活してくれる(なおかつ内容もブラッシュアップ)というのは、非常に嬉しい限り。本書についても、各国(または旧民法)との比較という形で、家族法のもつ特質や問題点を論じるという視点が新鮮で、非常に面白かった。大村先生が論じる、より多様な論点を読みたいと思ったがそこまでは期待しすぎか。良書。★★★★★2016/01/26
いとのり
0
青司協の民法勉強会で発表するために読みました(久しぶりの紙の本)。世界各国の民法(家族法)と日本法の違いを様々な切り口で比較している内容ですが、かなり興味深いものでした。一応日本の民法については知識がありますが、世界の民法はあまりしらず。。。比較して日本民法の特徴を見ていくのはなかなか楽しい作業でした。2018/08/10