内容説明
著者初のエッセイ集!パンダとふれあいたくてひたすらうんこ掃除の四川旅行!?人がふたりいれば、それはもう異文化交流―四川省出身の義母が洗面台に泳がすフナ、ラスベガスで生ハム地獄、首吊りショーで生き死にを考え、映画を作っては他者の身体を想像する。転がる好奇心でユーモラスに綴る、異文化エッセイ35本!
目次
パンダのうんこはいい匂い
パンダと添い寝して考えた
洗面台にフナ
こっそり食べる
青森県にキリストの墓がある
呪いのビデオ
転校生の境界線
17歳のかわいいモスクワ
いつかジェシーとオニオンフライを
高円寺は日本のインドか?〔ほか〕
著者等紹介
藤岡みなみ[フジオカミナミ]
文筆家/ラジオパーソナリティ/ドキュメンタリー映画プロデューサー。1988年生まれ。学生時代からエッセイやポエムを書き始め、インターネットに公開するようになる。2019年にタイムトラベル専門書店utoutoを開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
53
タイトルインパクト大のエッセイ。キーワードは『異文化』だと思う。本書は著者の藤岡さんの過去の話から中国の方と結婚した後の話をまとめたエッセイになる。異文化は身近にあり自分の未知の領域を広げてくれる。こういったエッセイはまた読みたくなる!2024/08/02
とある内科医
28
YouTube「哲学の劇場」で紹介されていたことを受けて、図書館から。普段なら手に取らない種の本だったが…思いがけない出会いに繋がった。才能という言葉を実感し得た貴重な本。どの辺りが、と聞かれたら全部、としか答えられない。視点の鋭さ、高い感性、明快な文章。まえがきの時点で降参してました。2022/11/30
ゆみのすけ
26
タイトルのインパクトにやられて手に取ったエッセイ本。パンダLOVEな著者が中国四川省へパンダ飼育のボランティアに行った話。祖父母と行ったラスベガスで苦手な英語に苦しめられ散々だった話。3月に行った滝行で寒さに震え死にそうだった話。有精卵を温め卵が孵化し、ひよこちゃんと過ごした日々。作成したドキュメンタリー映画をマーシャル諸島で上映した話。などなど、とにかく話題が豊富で、次はどんなエッセイが飛び出してくるのかとワクワク。好奇心が旺盛で行動力があり、人生を楽しんでいるのが伝わってきた。2023/02/23
活字スキー
22
【異文化はどこにでもある。境界線の向こう側とは交われないよ、という社会は窮屈だなあと思う】前情報ゼロの状態から、書店でたまたま目についただけの直感買いが大当たりだととても嬉しい。本書もまさにそれで、著者のことも存じあげず、1ページも開くことなくただ「おにのパンツはいいパンツ」的なタイトルの小気味よさだけでお持ち帰りしたところ、期待を遥かに上回る面白エッセイだった。2024/06/30
milk tea
20
パンダにまつわるエッセイだと手にとってみたものの、ほぼ違ってた( ´Д`)・;'.、 異文化体験というのだろうか。 話し方は控えめのようだが、その場その場での馴染み方が半端でない。アグレッシブ。 しかも、しっかり楽しんでいる。 これでいいのだ。 2022/10/18