内容説明
戦後、一九四九年の浦和。B29、東京裁判、墨塗り教科書、立原道造―リンゴを盗み食いするしかなかったあの頃、中学生だった僕は戦後2番目に『ハムレット』を演ったのである。酔いどれジャーナリストが贈る人生の物語。
目次
第1幕 風渡る沼の神
第2幕 ハムレットの方へ
第3幕 天まで飛べ
第4幕 さあ本番だ!
第5幕 「空寂」と「沈黙」
第6幕 時空を超えて
著者等紹介
轡田隆史[クツワダタカフミ]
1936年3月、東京に生まれ、太平洋戦争中、埼玉県に移って今日にいたる。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。59年、朝日新聞社入社。盛岡、甲府支局を経て東京本社。社会部記者、デスク、編集委員。89年から八年間、論説委員として夕刊一面のコラム「素粒子」を執筆し森羅万象を評す。この間、欧米、中東、中国、韓国、東南アジア各国、ソ連、南極などに特派。記者活動のほかにテレビ、ラジオにも招かれた。80年からテレビ朝日系列の報道番組「ビッグニュースショーいま世界は」のキャスターを務め、ベトナム枯れ葉作戦による除草剤の後遺症ともいわれる二重体児などを現地取材し報告。98年から「ニュースステーション」(キャスター・久米宏)に出演、「夜の桜旅」案内人として歴史や由緒のある古い桜を選び生中継、のち番組コメンテーター。2000年からNHKFM放送「日曜喫茶室」(はかま満緒店主)に「常連客」で出演。01年から「スーパーJチャンネル」(キャスター・小宮悦子)のコメンテーター。日本記者クラブ、日本ペンクラブ、日本エッセイスト・クラブ、日本山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 決壊 〈上巻〉 新潮文庫