内容説明
おれとおまえばっかになったぞ。大事にうとうてくれろよ。三味線と唄で人生を切り開いた、盲目の旅芸人。その唄は人をつなぐ。
目次
一の段 旅のはじまり「こんなばあさんから唄を習いたいなんて物好きだの」(師匠・小林ハルとの出会い;突然の入門;最初から道は険しい ほか)
二の段 道はつづく、奥深くへ「さずきもんさえ大事にしてりゃなんとかなるもんだ」(芸はそのまま「人」;高田瞽女・杉本シズさん;暮らしから唄が生まれる ほか)
三の段 別れ、そして旅はつづく「おめと一緒に旅したかったもんだ」(唄は人の歴史;うたってはじめて気づくこと;「わかるなんて言うもんはうそつきら」 ほか)
著者等紹介
萱森直子[カヤモリナオコ]
1958年、新潟県新潟市生まれ。無形文化財保持者の長岡瞽女・小林ハル氏に師事。小林ハルの伝えた三種類の節回しで祭文松坂をうたいわけることができる。高田瞽女杉本シズ氏を通して高田系瞽女唄も習得し、長岡・高田両系統の瞽女唄を直接伝授される。映画『瞽女GOZE』の瞽女唄指導協力など、メディア出演・協力多数。新潟市内の保育園で園児と瞽女唄を唄う活動も行うなど、瞽女唄をめぐる環境づくりや、瞽女唄教室での後進の育成にもつとめている。「越後ごぜ唄グループ『さずきもん』」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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