出版社内容情報
この国の将来を考えるにはどのような視点に立つべきか。自分自身を高めるにはどうすればよいか。名言を交えてエッセイ風に解説する! 国を想い、国のためなら死んでもよい、と思う人たちが人口の大半を占めていた時代がつい半世紀まで日本にあった。その気持ちがわからなければ、明治維新も、日露戦争も、第二次世界大戦もわからない。アメリカの占領政策と、それを引き継いだ勢力は、そのような気持ちを、日本の若者に忘れさせ、永遠に忘却の淵に投げ入れようと努力してきた。しかし、国を想う気持ちが、忘れられてよいものであろうか。 本書の第一部「国を想う智恵」では、そうした思いに根ざして、この国を想った人たちの、和歌や漢詩などの名言を取り上げ、解説している。 また、第二部「我を想う智恵」では、修養の資として著者が読んでよかったと思ったものの中から抜粋し、解説した。 経済的にも、社会的にも、さまざまな制度疲労を起こし、混迷の極みの時代に入っている日本。だからこそ、改めて国と自分を確と見つめるべきなのである。
目次
第1部 国を想う智恵(人間の気概;よき伝統と風情)
第2部 我を想う智恵(知のありよう;仕事の深み;こころの知力;人生の円熟)