内容説明
舞台はロシア革命直後のモスクワ。苦難の時代を経てなお残された貴重な草稿。数限りないストーリーの可能性から1編の小説が生まれるプロセスに迫る。第2回東京大学而立賞受賞。
目次
序論
第1章 主人公と語り手
第2章 「格下げ」と主人公化―カヴァレーロフ
第3章 光と陰―アンドレイ・バービチェフ
第4章 「反社会的」発明家―イヴァン・バービチェフ
第5章 「弱さ」の克服―ヴァーリャ
第6章 「他者」の肯定性―ヴォロージャ・マカーロフ
第7章 「格下げ」と女性像―アーニチカ・プロコポーヴィチ
結論
著者等紹介
古宮路子[コミヤミチコ]
1982年、千葉県に生まれる。モスクワ国立大学大学院文学研究科博士課程修了、PhD(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。専門は20世紀ロシア文学。特に、草稿研究、文学史研究の立場から取り組んでいる。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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