内容説明
出生前診断を議論するとき金科玉条のように語られる「遺伝カウンセリングの充実」。しかし、その内容はきちんと検証されてきただろうか?検査のための手続きになってはいないだろうか?長年にわたり遺伝カウンセリングを実践し、そのあり方を模索してきた先人たちに学び、技術ばかりが進展する出生前診断とどう向き合うかを、立ち止まって考える。
目次
第1部 出生前診断―今考えなくてはいけないこと(日本の遺伝カウンセリングの歴史と出生前検査;出生前診断について考えたいこと;パトリック・ルブラン医師講演「フランスの出生前診断―現状・展望・争点」について)
第2部 遺伝相談の歴史に学ぶ(自分たち自身で決めるのに必要なことは?―「自己決定」の落とし穴;重症心身障害児者施設から―デジタルのかなたに思いを馳せて;親になること;鼎談 出生前診断受ける受けない誰が決めるの?)
著者等紹介
山中美智子[ヤマナカミチコ]
1958年生まれ。山形大学医学部卒業。横浜市立大学医学部産婦人科よび関連病院、神奈川県立こどもの医療センター産婦人科、大阪府立大学看護学部・看護学科などでの勤務を経て、2010年から聖路加国際病院遺伝診療部長兼女性総合診療部医長
玉井真理子[タマイマリコ]
1960年生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程修了、東京大学医学部にて保健学博士取得。信州大学医学部保健学科准教授。信州大学医学部附属病院遺伝子診療部の臨床心理士を兼務。専攻は、心理学、生命倫理学
坂井律子[サカイリツコ]
1960年生まれ。東京大学文学部を卒業後、NHK入局。ディレクター、プロデューサーとして福祉、医療、教育などをテーマとする番組を制作。NHK制作局青少年教育番組部専任部長、山口放送局長などを経て、NHK編成局編成主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なるみ(旧Narumi)
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さとう
Akio Kudo