内容説明
二つの世界大戦後の混乱の中で二度の共和国樹立者、つねに調和を重んじ、構想力に富み、前向きで思いやりのある政治家。すでにコンパクトながら包括的な伝記のある著者が、本書でより詳細にレンナー八十年の実像に迫っていく。粘り強くオーストリアを率いた「国父」の肖像。
目次
序文 本書はカール・レンナーの新評価を目指す
第1章 協働こそ漸進の原則
第2章 征服戦争に反対、名誉ある和平を!
第3章 国家狂信者、協働者、連立主義者?
第4章 協同組合活動家として
第5章 国家の経済への浸透
第6章 合邦思想 一九一八~一九三八
第7章 一九四五年四月のレンナー対スターリン―第二共和国への道
第8章 統一ヨーロッパのために
著者等紹介
青山孝徳[アオヤマタカノリ]
1949年生まれ。1980年名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得により退学。名古屋大学経済学部助手を経て、1983年より独・米・日企業勤務。2014年よりフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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