出版社内容情報
ゲーム依存(ゲーム障害)は、近年ようやく治療の必要な病気だと認められるようになりました。一方で「こうすれば必ず治る」という治療法も確立されておらず、患者さんごとに対処法を考え、見つけ出していくことが必要です。
タイミングよく手がかりを発見し目覚ましい回復を見せる人もいれば、病気と向き合うことも難しい人、なかなか回復の糸口を見つけられず苦しい思いをしている人、ご家族もいます。
本書は、依存症の専門病院でもある久里浜医療センターで心理療法士として長年ゲーム依存のお子さん、家族の相談、治療にあたってきた著者による、さまざまな背景や経緯でゲーム依存に悩み、治療法を模索してきた患者さんたちの事例、パターン、専門家による視点をマンガ等で紹介します。ゲーム使用の問題に悩む本人、家族、支援者にとって考え方のヒントを見出すきっかけになるかもしれません。
ゲーム依存の基礎知識、家庭でできるゲーム使用コントロールの工夫、コミュニケーションの考え方なども紹介しています。
内容説明
ケースで学ぶ、みんなのゲーム・スマホ依存、そして回復。
目次
第1章 ゲームに依存する子の相談が増えている(ゲーム依存とは;なぜ依存するのか;ゲームに依存する道筋は人それぞれ)
第2章 ゲーム依存かなと思ったら(家族だけで抱え込まない;専門家に相談しよう;受診と診断;ゲーム依存の治療とは?;ケーススタディが役に立つ)
第3章 ケーススタディ ゲーム依存
第4章 家庭での取り組み(家庭での取り組み;リバウンドに備える;長い目で見る)
著者等紹介
三原聡子[ミハラサトコ]
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター主任心理療法士。法政大学卒業後、埼玉県内精神科病院を経て、2009年より独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター勤務。臨床心理士、精神保健福祉士、公認心理師。筑波大学大学院博士後期課程修了。生涯発達科学博士。2011年ネット依存専門治療外来開設時よりネット依存の治療・研究に携わる。国内外の学会においてネット依存に関する発表を多数行う。文部科学省委託事業「情報化の進展に伴う新たな課題に対応した指導の充実に関する調査研究」調査研究委員。同省委託事業「青少年教育施設を活用したネット依存対策研究事業」事業企画運営委員。インターネット使用障害に関するWHO東京会議(2014年)事務局委員。WHOソウル会議(2015年)およびWHO香港会議(2016年)、WHOトルコ会議(2017年)、WHO中国会議(2018年)、WHOアブダビ会議(2019年)参加者。日本公認心理師協会アディクション臨床委員会委員長。日本臨床心理士協会アディクション臨床委員会委員。関東甲信越アルコール関連問題学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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