出版社内容情報
「ワクチンは接種するべきかしないべきか」「この病気にはこの治療法がよい」「これを食べれば病気がよくなる」……あなたはそのような情報を目にしたとき、「根拠」についてどう感じていますか? そしてどう解釈し、どう行動していますか?
テレビやSNSで著名な人が発信しているから、専門家の監修がついているからといって、信頼がおける情報とは限りません。また、信頼度が高く効果のある治療法であっても、同じ病気の人すべてに当てはまるかどうかはわかりません。
本書は、医療・健康情報を理解して活用できる力=「ヘルスリテラシー」指導の第一人者である著者が、初めて一般の人向けにヘルスリテラシーを語った本です。
ただし、私たちが健康を目指して生きていくうえでは、単に「怪しい情報や曖昧な情報を見極め、信頼できる情報を見つける」だけでなく、実際は「信頼できる情報をもとに、どのような行動を起こすかという意思決定が重要です。病気の治療法を選ぶ際には、「期待する効果が得られるか」「副作用はどうか」「治療費はどのくらいか」「自分の価値観に合っているか」など、医療者とよく話し合って納得したうえで、最適なものを選びたいもの。本書では、そのように患者さん自身が情報を手に、医療者と共有意思決定(SDM)を行うための方法を、具体例を挙げて解説しています。
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内容説明
医師が勧めるサプリメント、生存率90%の手術、0.03%に重い副反応が出たワクチン…。あなたは何を信じ、どんな選択をしますか?白黒つけにくい情報を解釈し、納得のいく行動につなげるためのアドバイス。
目次
プロローグ どの情報を選ぶかが、あなたの健康を左右する!?(「新型コロナはお湯で予防」?;健康食品を試したいと思ったとき ほか)
第1章 健康情報はここを疑え!―情報を見極めるための8つの掟(まず根拠を探せ!;情報の偏りを見逃すな!「私は名医」? ほか)
第2章 メディア情報との付き合い方(ネットで信頼できる情報を得るためには?;人は“自分に都合のよい情報”を集めてしまう ほか)
第3章 選んだ情報から「白黒つける」―意思決定のポイント(根拠はどれも濃淡の違う「グレー」;根拠に基づく医療(EBM)という考え方 ほか)
著者等紹介
中山健夫[ナカヤマタケオ]
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授。1987年東京医科歯科大学医学部卒。国立がんセンター研究所がん情報研究部室長などを経て2006年より現職。2016~19年同専攻長・医学研究科副研究科長。同専攻ベストティーチャー賞・ベストコースワーク賞など受賞。社会医学系専門医協会社会医学系専門医・指導医、日本疫学会上級疫学専門家・学会功労賞(2021年)。経済産業省・厚生労働省予防・健康づくりの大規模実証に関する有識者会議座長、厚生労働省e‐ヘルスネット情報評価委員会座長、日本医療研究開発機構(AMED)認知症事業プログラムオフィサー、日本医学会連合診療ガイドライン検討委員・日本医学雑誌編集者会議委員、日本医療機能評価機構Minds運営委員長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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