出版社内容情報
新薬の登場により、飲み薬だけで治すことができるようになった、肝がんの最大リスクであるC型肝炎の最新治療法とその適用を詳解
C型肝炎は「飲み薬だけで治せる」時代になりました。
2015年8月、C型肝炎に対する新たな治療薬が健康保険の適用となりました。この薬は、毎日1錠を12週間飲み続けることで、C型肝炎ウイルスを消すことが期待できます。国内の臨床試験(治験)では、さまざまな条件の患者さんが全員、ウイルスが消えたことが確認されています。インターフェロンの注射なしで、辛い副作用に苦しめられることもなく、毎日錠剤を飲むだけで「治せる」ようになったのです。
本書は、このような新時代のC型肝炎治療を、患者さんやそのご家族を中心に幅広い方々にお知らせすることで、一人でも多くのC型肝炎の患者さんに、「ウイルスを消す」治療を受けていただくことを第一の目的にしています。未治療のために、将来、肝硬変、肝がんで苦しむ方を少しでも減らすために、本書をどうぞお役立てください。
第1章 期待の新薬が登場!
C型肝炎っていったいどんな病気?/肝炎を引き起こすウイルスの種類とタイプ/飲み薬1日1錠を3カ月で全員のウイルスが消えた!/治療の有無などにかかわらず「消せる」/これまで治らなかった人にも有効。薬剤耐性ウイルスの問題もクリア/2剤も飲み薬だけで「治せる」時代に ほか
第2章 インターフェロン治療とは?
インターフェロンはウイルスを消す初めての治療法/インターフェロンは効き目と一緒に副作用も強くなった/見えてきたインターフェロン療法の限界 ほか
第3章 飲み薬2剤による治療って何?
いくつになっても治療して、長生きを楽しむ/『治療ガイドライン』を改定 飲み薬による治療を推奨/「治る」時代には「治療後発がん」への備えを ほか
第4章 飲み薬だけで治りました――ダクラタスビル・アスナプレビル併用療法での治癒例
80歳女性/42歳男性/66歳男性/72歳女性/61歳女性
第5章 なぜ、C型肝炎治療が必要なのか
C型肝炎ウイルスを消して肝硬変、肝がんを防ぐ/健康をささえる、肝臓の3つの働き/ウイルス感染で肝臓が\\\
【著者紹介】
虎の門病院 肝臓内科医長。
目次
第1章 「ほとんど治せる」新薬が登場!
第2章 インターフェロンによる治療
第3章 飲み薬だけの治療へ
第4章 飲み薬だけで治りました―ダクラタスビルとアスナプレビルの併用療法での治癒例
第5章 なぜ、C型肝炎治療が必要なのか
第6章 気になる疑問を解決!C型肝炎Q&A
著者等紹介
芥田憲夫[アクタノリオ]
1968年生まれ。95年岐阜大学医学部卒業。2000年虎の門病院肝臓内科。12年同病院肝臓内科医長。冲中記念成人病研究所研究員、藤田保健衛生大学医学部客員講師を兼任。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会評議員・専門医・指導医、日本肝臓学会評議員・専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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