内容説明
憂鬱な遊園地“Dismaland”を英国にて開催し世界中で物議を醸したバンクシー。彼がニューヨーク市中をハックした1カ月を追った全記録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
41
2013年10月バンクシーが『Better Out Than In』というタイトルでニューヨークのストリートアートをジャックした事件を追った写真集。バンクシーファンの語り口でコメントが書かれているが、日本語訳がいまいちなのが残念かも。カッコイイ単語をカタカナで書けばいいってもんじゃないよね。でも興奮は伝わる。▽シュレッダー事件 https://www.youtube.com/watch?v=Biw281vle6Y で大きく報道され興味を持った。グラフィティは好みじゃないけど、ステンシルアートは可愛い。2018/10/21
Roko
25
この写真集は、バンクシーが、ニューヨーク市中をハックした2013年10月の1ヶ月を追った全記録。撤去された作品も全て見られる完全ドキュメントです。 バンクシーのキャンバスは、ストリートです。彼の作品は、彼が描いた絵だけでなく、背景となったもの、つまりレンガの壁、コンクリートの壁、自動車などが重要な役割をしています。 それまでは誰も見向きもしなかった消火栓や、排水管、街灯や古びた標識などと、一緒にポートレイト写真を撮っているようなバンクシーの絵だからこそ、魅力があるのです。2024/12/06
allite510@Lamb & Wool
7
2013年10月1日から31日まで1ヶ月にわたりほぼ毎日ニューヨーク各地で作品を投下し続けたバンクシーのプロジェクトの記録。と言いたいところだがあまり記録にはなってない。おそらくバンクシーの公式サイトの情報は使えなかったのだろう。もともと作品を観たい人はサイトやSNSに投下された情報から場所を推測し、その日の作品を探しに行くという宝探し的な要素で異常な盛り上がりを見せたイベントで、この本の作者も同じように自転車や地下鉄で作品を探し回ったクチの一人のようだ。(→)2023/04/23
かづ
7
オークションの額縁のシュレッダーがかっこよくてついつい買ってしまったバンクシー本。バンクシーが2013年10月にニューヨークシティをハックした時の記録。かっこいいしかわいいし深いし怖いしわかんないけど最高だと思う。「どんな言葉でも哲学者の名前を最後に書いたら意味深になる」とかも最高。パペットの車も最高に怖かわいいし、撃ち落とされるダンボはかわいそうだけど見ちゃう。映画も見たい。2018/10/17
の
4
世界中で物議を醸し出す芸術家バンクシーの、ニューヨーク市中に連日作品を公開したプロジェクト「Better Out Than In」に完全密着した作品集。ストリートアート/グラフィティの本場ニューヨーク。しかし、バンクシーの活動範囲はそれらに収まらず、SNSを通じた予告無しのアートで街を乗っ取っている。ニューヨーカーにしても、バンクシーのアートによって機能不全になった街並みに、アメリカ政府の分裂症気味な部分を重ね合わせて街をリニューアルして捉え直すことができた。公共空間へのリテラシーの欠如は否めないが。2016/03/18