アンソロジー おやつ

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865060553
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

思わずにんまり、至福の時間。おやつに育てられ、おやつに癒やされる。甘いも辛いも42篇。

目次

シュウ・ア・ラ・クレェム(森茉莉)
シュークリーム(内田百〓(けん))
アップルパイのパイ(森村桂)
苺のケーキ(木皿泉)
小さな味(阿川佐和子)
幻のビスケット(矢川澄子)
ドーナッツ(村上春樹)
クリームドーナツ(荒川洋治)
与客点心(辰野隆)
甘話休題・抄(古川緑波)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

136
様々な著者の方たちによる「おやつ」や甘いものに関わるエッセイのアンソロジー。登場するお菓子とそれにまつわるエピソードが興味深いのと同時に、それぞれの著者の方のバックグラウンドや文章に現れる個性に触れられるのが楽しい。文章が好きだなあと思ったのは古川緑波さんと久保田万太郎さんと獅子文六さん。戦争の時代のエピソードが描かれた久住昌之さんと武田百合子さんの文章はやるせなく切ない。可笑しくてたまらなかったのは五木寛之さんの「メロン・パン筆福事件」。酒井順子さんの袋菓子に関する考察は興味深い。すごく分かる^^;2016/11/13

KAZOO

129
著名人のお菓子に関する随筆集です。私も甘いものやせんべいが好きで太るといけないとは思いながら食べてしまう気持ちがこれらを読むとよくわかります。内田百閒から最近の芝崎友香さんまで40名強の方がそれぞれに書かれています。写真もカラフルなものが挿入されています。村上春樹さんのドーナツの話も面白いし、五木寛之さんのメロンパンについての文章も笑ってしまいました。2015/09/22

ケンイチミズバ

117
ユーミンのハッピーニューイヤーを聴きながら読んだ。お正月の最初の作品が作家さんたちのおやつの話。人形の家のノラがしきりにマカロンを食べたことからイプセンはマカロン愛用者かと思った。文学者ならではのセンテンスもある。私はまだ特段美味いと思うマカロンは知らないし、あのカヌレ?も美味しいと思ったことがない。お菓子にかぎらず食べもののいいところは音楽みたいに食べるとあとかたもなくなってしまうことかもしれない。余韻も思い出に。楽しかったシーンがあとから蘇ってまた幸せになる。2020/01/06

いつでも母さん

114
お弁当の次は『おやつ』・・向田邦子先生のお父様のグリコのおまけ付キャラメルには笑えた。何故なら、私もそう思った頃があったのだ。なんて姑息なと・・(笑)大好きな佐藤愛子先生のカステラの話では、カステラをを切り分けると下にザラメ糖が付いているのが好きだったことを思い出した。勿論、今でも好きなのだが・・(笑)楽しく読了。2015/04/06

bianca

85
おやつは、いつの時代も心ときめく、特別なひととき。でもスイーツビュッフェに行く気にはならない。それ程量が食べられないので、幸田文さんの「時折おだんごがほしくなるのは、半分以上は心の渇き」に激しく同意する。なので、目で楽しむとか、人が語るおやつの話は、その情熱とワクワクが共有でき、とても幸福な気持ちになる。おやつは音楽に似ているという一文にも深く頷いた。新たな発見は、私も鯛焼きよりも、断然今川焼が好きだということ。あの滑らかな表面、ふっくらと円い形、どこから食べても良いという安心感。2015/02/01

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