フィルス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 590p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784865060454
  • NDC分類 933
  • Cコード C0095

内容説明

人生はゲーム、勝者はただひとり、それはおれ。哲学的サナダムシを腹に宿した無敵のスコットランド人刑事ブルース・ロバートソンは、警部補に昇進するため、同僚刑事たちを陥れる裏工作に余念がない。そこに殺人事件が発生するが、捜査は難航。果たして真犯人の正体は。ロバートソンは昇進レースを勝ち抜き、妻子を取り戻せるのか。凍てつく十二月のエディンバラを舞台に繰り広げられる、前代未聞の極悪警察ミステリー。鬼才アーヴィン・ウェルシュの代表作にして、英国で55万部突破の大ベストセラー。

著者等紹介

ウェルシュ,アーヴィン[ウェルシュ,アーヴィン] [Welsh,Irvine]
作家。スコットランド、エディンバラ出身。英国現代文学界の鬼才。1993年初の長編小説『トレインスポッティング』を出版し、世界的に大ブレイク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

azimuth

6
人種男女同性愛民族宗教差別主義者、一度も洗われないくっせぇフラノ、そのせいではない外陰痒。15ページ読んでこの男、ブルース・ロバートソンを心底ケーベツしたひとこそ残り575ページを読み通さねばならないんでゴスの双子はマットとルーク(はまるなこれ)。物理的内なる声であるところのサナダムシが宿主ブルースを心理的腑分けしていくスタイル。途中の事件がもたらす綻びから、露悪的語りはおもむろにびりっびりに裂けていく。われわれはわたしはわれわれは、最後の130ページは口をぽかんと開けて読んだよ、実際さ(これもはまる)。2015/11/10

九夢@腹八分

5
〈・乾杯スロンチャ〉 だめ、挫折した。 読むのを途中でやめました。 小説の暗黙の了解をガンガンぶち破っていくかのような表現は新しく感じた。 タイトルどおり汚く荒々しいものだった。 そのせいか読みづらく感じたし、内容が頭に入ってこなくて、今回は読むのを途中でやめました。 以下メモ ・仕事。それはあんたをつかんで離さない。 ・はらわたはソープで勤務時間がおわったばっかの淫売のケツみてえにてろてろ。 ・俺の屁ガスがやつのほうへ漂っていった。ヤリイ! 2021/01/18

アン・シャーリー

5
こういうの読むと、「小説ってやっぱスゲエな」と思うんですよネ。「世に警察小説は数あれど。主人公の刑事の下半身の状態を本作ほど活写した作品はほかにないだろう。股間には湿疹がかかり、タマはかさかさ、チンコは悪臭を放ち、肛門からはサナダムシぴろ~ん。そしてまた、その人物が鬼刑事ではなくここまでのレベルの鬼畜刑事であったことも、おそらくはないだろう。」(訳者あとがきより)2016/10/28

P-man

4
レンタルDVDショップで目にとまった映画に原作があるみたいなので、それ読んでみて面白けりゃDVD借りるかと思い、手にとった一冊。おぉ、映画のパケそのままの表紙だ。イギリスのベストセラーなのか。600ページ近くあるくせに、起承転結の転の部分までなかなか(わかりやすくは)進まない。その代わり、人種差別主義者でヤク中で下半身狂いの極悪刑事である主人公の不潔で放蕩で劣悪な内面と生活がひでー文章で展開されていく。流石ブラックジョークのお国。2014/08/16

糸くず

4
600ページ近い大作だが、殺人事件の捜査は遅々として進まず、代わりに描かれるのはブルース・ロバートソン巡査部長の超不潔なセックスライフ。チンポにマンコ、おっぱいとケツ、そしてドラッグ。あとはサナダムシの思索と同僚たちへのセコい妨害工作が少々。ほとんどクズ同然のエピソードが延々と続くが、これは最低で最高な大ケッ作だ。ブルースは人生をゲームとして考え、勝ち負けにこだわる。一体なぜなのか。ダラダラとした語りに気を抜いていると、こめかみに強烈な一発をかまされたような衝撃を受けること間違いなし。2014/01/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7481310
  • ご注意事項

最近チェックした商品