出版社内容情報
放浪の医師・李蓮花(リーリエンホワ)は、移動式の住居兼診療所「蓮花楼(れんかろう)」を引いて旅を続けている。行く先々で様々な怪事件に出くわすが、武林の御曹司・方多病(ファンドゥオビン)とともに次々に解決。名声が高まる中、実は十年前に邪教「金鴛盟」の門主・笛飛声(ディーフェイション)との戦いで死んだとされた武術の名手ではないかとの噂が広まるが――。
武侠の世界を背景に、絆を深めて行く男たちが光る謎解き・時代ファンタジー。2023年中国で大ヒットしたドラマ「蓮花楼」の原作、ついに刊行!
内容説明
「武侠」×「ミステリ」。動く診療所に住む、“謎の神医”が名推理。大ヒット中国ドラマの原作小説、ついに日本上陸!
著者等紹介
藤萍[テンピン]
小説家。彼女が描く武侠世界に魅了された読者からは「侠情の女王」と称されている
浜見凪[ハマミナギ]
中日翻訳者。ゲームを中心に、漫画やドラマ字幕など、エンターテインメント作品を幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
28
武侠という功夫や漢方の考え方とミステリーを組み合わせた小説 日本でも評判の武侠ドラマ「蓮花楼」の原作らしい。ただし、読んだ限りではドラマの様に超イケメンというよりも、李蓮花も方多病も頼りないオッサンという感じです。しかし、さすが「三国志演義」や「水滸伝」そして少林寺のくにではある。妙に癖になりそうな話が並んでいる。これ1とあるのでまだまだ続く様子、人気が出たら相当長いシリーズになりそうですね。 2025/07/14
アカツキ
15
二度死んだ人を生き返らせた名医師として名高い李蓮花は移動式建物で各地を転々としていた。ある時、李蓮花の名声を知る商隊から富豪令嬢をよみがえらせてほしいと頼まれて…。武俠ファンタジー+ミステリ連作短編5作品。面白かった。李蓮花のほんわりとぼけた態度と鋭い観察力と推理力のギャップが楽しい。李蓮花が捨てた過去もまだ謎が多く、絶対悪的な絶世の美女の動きも不穏。カリスマ的な魔性の女らしいが、実際のところどんな人なのか登場するのが楽しみ。早く先が読みたいな。2025/06/05
まぁ
8
蓮花楼と呼ばれる家ごと移動する謎のお医者さんが、世の中の殺人事件を解決するんですが、そんなお医者さんには秘密があって・・・という話。お医者さんの正体は結構最初から明らかなんですが、かつての仲間たちはそんな馬鹿なということで全然気付かないので、読んでるこちらがなんですととなります。事件自体はちゃんとミステリーしてます、お医者さんが頑なに正体を隠している理由が気になる。2025/05/11
さとうしん
4
出だしの時点で方多病が李蓮花と既に知り合って6年経過していたりとドラマ版とは随分違うなという印象。ドラマ版も大筋はいじっていないようだが。続刊では2人の出会いというか再会の様子にも触れられるのだろうか?今回直接は登場しない作中の角麗譙の描写について、ドラマ版のキャラクターを連想すると思わず笑ってしまう。2025/04/04
一柳すず子
3
動く家で移動するっていうのが面白い。ドラマの原作らしいが映像でも面白そうな話。ミステリでライヘンバッハ的な失踪を遂げた人物を巡る大謎があり、各章で独立した事件を解決していく。続き気になる。2025/07/13