感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
282
芥川賞作家の青山七恵の文、絵はボローニャ絵本原画展国際イラストレーション賞の刀根里衣。なんとも強力なチームである。本書は英語版でアンナ・ローディナーの訳(どういうわけか表記はことさらに小さく注意して見ないとわからない)。月と月の光に寄せた讃歌なのだが、宇宙飛行士が月に着陸するなど、絵本としては現代的な要素とファンタジックなそれとが巧みに混淆されている。絵は、月の光の淡い黄色と地球の青を基調にした美麗なもの。たしかにこのサイズが必要だろう。2024/05/30
モリー
68
もし、お月さまが小さくなって地上にやって来たら…。地上はちょっとおかしなところだけど、とてもワクワクする場所。お月さまは言いました。“This Earth you live on is peculiar, but such an exciting place!”象のネックレスになったり、貝の中に隠れたり、車のタイヤになって砂漠を冒険したり…。私のお気に入りのページはこの場面です。宇宙飛行士との再会のシーンも幻想的で素敵です。2022/10/22
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- 和書
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