内容説明
ロマン派の反抗者モリスが「火の川」をわたり革命家になった。思想家・革命家としてのモリスを精緻に描きだしてモリス研究史上の画期となった名著の完訳。
目次
第一部 ウィリアム・モリスとロマン派の反抗(サー・ランスロットとグラッドグラインド氏;オクスフォード―カーライルとラスキン;ロセッティとラファエル前派 ほか)
第二部 葛藤の時代(ウィリアム・モリスと装飾芸術;絶望の詩;「恋だにあらば」 ほか)
第三部 実践的社会主義(最初の二百人;最初のプロパガンダ;分裂 ほか)
第四部 必要と欲求
附録
著者等紹介
トムスン,E.P.[トムスン,E.P.] [Thompson,Edward Palmer]
歴史学者、批評家、アクティヴィスト。1924年、英国オクスフォード市生まれ。1942年、ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・コレッジに入学、イギリス共産党に入党。同年、18歳で召集され第二次世界大戦に従軍。1945年復員、ケンブリッジ大学に復学、1948年卒業。ヨークシャーのウェスト・ライディングで成人教育機関の講師を17年間務める。1955年、最初の単行本『ウィリアム・モリス』を刊行(第二版、1977年)。1956年のスターリン批判、ハンガリー動乱を機にイギリス共産党を離党。1957年、『ニュー・リーズナー』誌を創刊。イギリスにおけるニュー・レフト運勒の主導者のひとりとなる。1960年、『ニュー・レフト・レビュー』創刊に関与。1965年、ウォリック大学社会史研究所初代所長に就任(1971年まで)。1980年から西ヨーロッパ核非武装運動を率先。1993年に死去
川端康雄[カワバタヤスオ]
日本女子大学名誉教授。英文学専攻
田中裕介[タナカユウスケ]
青山学院大学文学部教授。専門は、19世紀イギリス文学・文化
星野真志[ホシノマサシ]
慶應義塾大学法学部専任講師。専門はイギリス文学・文化研究
山田雄三[ヤマダユウゾウ]
大阪大学大学院人文学研究科教授。英文学専攻
横山千晶[ヨコヤマチアキ]
慶應義塾大学法学部教授。英文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。