内容説明
1968年夏、暴動の嵐吹き荒れる山谷に鈴木国男、船本洲治ら四人の若ものが降りたった。それは寄せ場を牛耳る暴力手配師、悪質業者、地域ボス、マンモス交番との妥協なき闘いの烽火であった。山谷自立合同労働組合、全都統一労働組合から悪質業者追放現場闘争委員会、そして6・9闘争の会、山谷争議団へとつらなる闘いをたどりながら、「労働者解放旅団」と称された活動家たちの軌跡を語りおろす。
目次
1 1968 書を捨て一路、山谷へ
2 1969 山自労書記局と全統労の崩壊
3 1970‐71 自己批判と闘いの開始に向けて
4 1972 S闘委から現闘委の結成へ
5 1973‐ 山谷第一回越冬闘争
6 ‐1973 新井技建闘争と現闘委関東工作隊
7 1974‐ 船本洲治の死
8 1979 新たな闘いの始まり
9 1980‐86 生きて奴らにやりかえせ
著者等紹介
中山幸雄[ナカヤマユキオ]
1945年生まれ。1968年、広島大学在学時に山谷へ、闘いの前線に立ちつつ、印刷所「十月工房」を営む。73年に広島へ、植木職人をやりながら、寄せ場に関わり、広島でも活動、2000年にフリースペース「カフェ・テアトロ アビエルト」を開設
上山純二[ウエヤマジュンジ]
1957年生まれ。『山谷』制作上映委員会・寄せ場史料調査会
原口剛[ハラグチタケシ]
1976年生まれ。都市社会地理学。神戸大学大学院人文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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