内容説明
20世紀初頭ロシア―革命後の内戦と世界戦争による終末的混沌のはざまで人類の新たなヴィジョンを詩によって創りだした詩人がいた。ハルムスらと共に伝説の文学者集団「オベリウ」によりながら「神・時間・死」を問い続けたヴヴェヂェンスキィの全文学作品。
目次
ポエムのはじまり
ミーニンとポジャルスキィ
第七詩篇
女神智学者の死に寄せて
鳥たち
神々の返答
おしまい
波になった病
五か六
二羽の小鳥、悲しみ、獅子、そして夜
鏡と音楽家
“陽気者のフランツ”
“雪は積もり…”
聖人とそのしもべたち
事実、理論、そして神
戦い
海の意味
海の最期
裁きは去れり
まわりにもしや神さまが〔ほか〕
著者等紹介
ヴヴェヂェンスキィ,アレクサンドル[ヴヴェヂェンスキィ,アレクサンドル] [Введенский,Александр]
1904‐1941年。ロシア人詩人。二〇世紀初頭のロシア・アヴァンギャルドの展開の中で、フレーブニコフをつぐ「ザーウミ」を経て、ハルムスらともに1927年に「オベリウ」を結成、「神・時間・死」を主題とする特異な作品群を作り出した。1941年に反革命を扇動したとして逮捕され死去。長く忘れられていたが、1960年代以降再評価がすすんでいる。子供むけの絵本でも知られる
東海晃久[トウカイアキヒサ]
1971年生まれ。ロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。