内容説明
歴史研究と社会理論研究には、各々「過去と個性」、「現在と一般性」を重視するという研究スタンスの違いがある。そこからくる偏見や確執により不明瞭になっているこの問いに、文化史研究の第一人者ピーター・バークが明快に答えた名著の本邦初訳。
目次
第1章 理論家と歴史家(耳の悪い者同士の対話;歴史学と社会学の分化 ほか)
第2章 モデルと方法(比較;モデルと類型 ほか)
第3章 中心的な諸概念(社会的役割;性とジェンダー ほか)
第4章 中心的な諸問題(機能;構造 ほか)
第5章 社会理論と社会変化(スペンサーモデル;マルクスモデル ほか)
著者等紹介
バーク,ピーター[バーク,ピーター][Burke,Peter]
1937年生まれ。ケンブリッジ大学文化史講座の名誉教授、イマニュエルカレッジの名誉校友(フェロー)。オックスフォード大学を卒業後、同大学聖アントニーカレッジで研究、博士論文執筆中にサセックス大学に招聘される。同大学で16年の教員勤務の後、ケンブリッジ大学に移り、文化史講座教授を長く担任。New Cultural Historyを提唱し、「文化史」概念を刷新。ヨーロッパ史家、文化史家として世界的に著名な歴史家
佐藤公彦[サトウキミヒコ]
1949年生まれ。東京外国語大学外国語学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。中国近代史・東アジア国際関係史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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