内容説明
バタイユの小説代表作の新訳。ジャン=ジャック・ポヴェールによる刊行者覚書を巻頭に配した1966年刊の新版を完訳し、訳者解説では、ピエール・アンジェリック名義で1941年に地下出版された初版やそれ以降の各版を紹介するとともに、バタイユにおけるポエジー追求の軌跡をたどりつつ、ヴァルター・ベンヤミンとの関係にも迫る。20世紀の暗がりに向かって、さらなる一歩が踏み出される。
著者等紹介
バタイユ,ジョルジュ[バタイユ,ジョルジュ] [Bataille,Georges]
1897‐1962。フランスの作家、思想家。国立図書館などに勤務のかたわら、美術・考古学誌『ドキュマン』を刊行。アンドレ・ブルトンと始めた反ファシズム運動「コントル・アタック」が短命に終わった後、秘密結社「アセファル」を結成し「社会学研究会」を設立する。1946年『クリティク』誌を創刊
阿部静子[アベシズコ]
1943‐。フランス文学研究。東京大学文学部フランス語フランス文学科卒。慶應義塾大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。慶應義塾大学文学部ほかで非常勤講師を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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