内容説明
博覧強記の哲学者が、特異な言語思想を練りあげた後、それに劣らず特異な政治思想を結実させるに至る途上で咲かせた、華麗なエッセイ集にしてミッシング・リンク。個々のテーマを「イデア」に見立てる33の論述が、本の「境界」に位置する2つの論考のあいだで繰り広げられる。なかば哲学的、なかば詩的な記述が、仮借ない表象批判を暗示・啓示し、到来する政治を見はるかす。図版12点を含む。
目次
境界
1(材のイデア;散文のイデア;句切れのイデア ほか)
2(権力のイデア;共産主義のイデア;政治のイデア ほか)
3(思考のイデア;名のイデア;謎のイデア ほか)
境界(解釈者たちから弁護されるカフカ)
著者等紹介
アガンベン,ジョルジョ[アガンベン,ジョルジョ] [Agamben,Giorgio]
1942年生まれ。イタリアの哲学者
高桑和巳[タカクワカズミ]
1972年生まれ。慶應義塾大学理工学部教授。専門はイタリア・フランス現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。