内容説明
写真とともに六十年。写真誌の編集者として、写真家として、下町生活者として、昭和写真の現場を支え、見つめてきた著者が回想する、1930年代から80年代の写真界と世相。
目次
1 私の写真史(九つの石油ランプと十五分間の残酷な姿勢;写真を撮るものの不幸 ほか)
2(わが実感的戦後写真史(アパートの一室から第一歩;月例写真を目玉に新風を ほか)
カメラ雑誌とともに20年―戦後、デラシネ編集者の眼(第一期リアリズム;カメラブームの到来 ほか))
3 物語昭和写真史(『アサヒカメラ』創刊のころ;「光は今や西方より来る」 ほか)
4 過去形の中の未知に向って
著者等紹介
桑原甲子雄[クワバラキネオ]
1913‐2007。東京府東京市下谷車坂町(現台東区東上野)生まれ。戦後、写真雑誌の編集に携わり、『カメラ』『サンケイカメラ』『カメラ芸術』『季刊写真映像』『写真批評』の編集長を歴任。写真批評でも活躍し、写真集『東京昭和十一年』を1974年に刊行して以来、写真家としての評価も高まった。2007年12月10日、老衰のため死去。94歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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