シリーズ〈哲学への扉〉<br> ブルーノ・ラトゥールの取説―アクターネットワーク論から存在様態探求へ

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シリーズ〈哲学への扉〉
ブルーノ・ラトゥールの取説―アクターネットワーク論から存在様態探求へ

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865030792
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

内容説明

科学やテクノロジーの考察から出発し、文化人類学、哲学、社会学、地理学、現代アート等に広範な影響を与えてきたフランスの哲学者ブルーノ・ラトゥール。近代的諸前提を絶えず相対化するがゆえに捉えがたいラトゥールの議論を、非還元主義からアクターネットワーク論、存在様態論へと至る一貫した知的探求として捉え直し、「テクノロジーとは何か」、「科学とは何か」、「社会とは何か」、「近代とは何か」、「私たちとは何か」という五つの問いを通じて、モダニズムとポストモダニズムの限界を乗り越えるノンモダニズムの思考を提示する。

目次

序論
第1章 テクノロジーとは何か
第2章 科学とは何か
第3章 社会とは何か
第4章 近代とは何か
第5章 私たちとは何か

著者等紹介

久保明教[クボアキノリ]
1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学。博士(人間科学)。一橋大学社会学研究科准教授。科学技術と人類の関係について文化/社会人類学の観点から研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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月をみるもの

15
"簡単に言えば、ラトゥールはうさんくさい。(その議論には)「たんに相対化の為の相対化を行なっているのではないか」という疑念がつきまとう"  と言いつつ、わざわざこんな本を書いてしまっている以上、著者がラトゥールに無視することができない魅力を感じていることは明らかだ。 入門とか解説ではなく「取説」というタイトルには、著者の屈折した感情が表現されている。 2019/10/18

たばかる

12
ラトゥールの研究家でもある著者がANTや科学人類学をベースに彼の著作を解説する。モダン⇄ポモ、本質⇄構築の議論を崩し、ノンモダン=汎構築主義の議論に踏み込むのがANTだ。◆終章では岸正彦とストラザーンとの比較が示されるが、ここは現実認識の差異というよりも、社会学・人類学の実用性についての方向性としての意味合いが強いと感じる。差別・社会問題解消としての岸の方法論、人類学的分析のための方法論。ANTの場合は非人間に対して焦点を当てること◆ANTの発想自体は、ルーマンやドゥールーズ知っているとすんなり。2022/06/06

Tenouji

11
久々に洋物哲学書が読みたくて、入門的な内容を読んでみた。が、序章と終わりの章を読んで、もうお腹一杯になってしまったw。観察者も内包した還元できないものへの言及。難しいね。2023/05/11

awe

5
これまたかなり面白い。世界の様態を科学などによって正確に表現できるとするモダニズムと、世界と我々の認識の間にあるフィルターに注目し我々の世界についての認識はそのフィルターによって構築されたものに過ぎないというポストモダニズムは、「絶対的な真実」が存在するという前提を共有している。ラトゥールは、そうした考えを退け、非人間と人間というアクター同士の関係構築を通じて現実が作られるというノンモダニズムという発想を示す。筆者は、こうしたラトゥールの発想を「汎構築主義」と名付ける。ただ、こうした汎構築主義は、2020/08/03

かんちゃん

5
「社会的なものを組み直す」を読む前に、道標になるものがないかと思い本書を手に取った。近代合理主義への異議申立てとしてのノンモダニズムという補助線で(割り引いて)読むことが重要になるのだろうか。化学やテクノロジーはあらかじめ真実として存在するのではなく、不安定な動態の中に自分自身ごと投げ入れられた状態で、自然に働きかけながら創造したものだという主張は、なるほど分かるようで、すぐに首肯することができない。技術に対して純粋に客観的になることはできないことを理解するための処方箋ということか。2020/01/13

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