出版社内容情報
人生最悪の14歳。
それでも彼の答えに“死”はナイ。
幻の自伝的小説
この不気味な男の頭の中を、とりあえず覗いてみよう。――(東野圭吾)
もう二度とこの友達とは遊ばない。遊べない。だけどこのままじゃ僕はつぶされてしまう。大きな悲しみに小さな僕はつぶされてしまう。飲みこまれてしまう。ボケッ。僕は僕を守るんだ。悲しい色に塗り替えられてしまう前に。僕の心は僕が色を塗るんだ。――<本文より>
千原 ジュニア[チハラ ジュニア]
著・文・その他
内容説明
人生最悪の14歳。それでも彼の答えに“死”はナイ。幻の自伝的小説。
著者等紹介
千原ジュニア[チハラジュニア]
本名・千原浩史。1974年3月30日、京都府福知山市生まれ。1989年、実兄・靖史とお笑いコンビ“千原兄弟”を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
55
幼馴染が貸してくれた、千原ジュニアさんの自伝的小説本。もしかしてうちの息子が反抗期っ知ってたのかな?いつもモヤっとしていた絶妙なタイミングで読むことが出来ました。ジュニアさんの焦らなくてもいいんだよというメッセージが溢れています。息子にも「お母さんもう少し待ってください。」と言われているようで、気持ちが軽くなったし、自分が14歳の頃を思い出し、やっぱり反抗期だったなぁと(笑)本当に読んで良かった。千原ジュニアが包み隠さずこの本に書いてくれたことと、幼馴染が貸してくれたことに感謝です。2018/06/23
gtn
30
自分よりも社会のルールや体裁を優先させる両親や教師を信用できるわけがない。「正直なだけなのにね」と唯一著者のことを信じてくれる祖母。著者は自らを信じる者に心を開く。後は、荒療治だが自分を頼りにしてくれる兄の背中押しを経て、現在に至る。2020/02/24
ロッシーニ@めざせ正社員
26
不登校、引きこもり、他人とは違う自分。そんな中で「自分が戦える場所」はどこか、と悩み、もがく。しかし、そんな葛藤って、周りにはなかなか理解されにくいから、よけいに悩む。それでも、最終的には「戦える場所」を見つけ出す。 そこまでの過程が切ないというか、もどかしいというか。最終話のラストはちょっと泣きそうになりました。 2015/01/09
GIN@本棚大洪水中
20
挫折。好奇心で買ったけど、体が受け付けなかった。いや、読み方がわからなかった。私自身、千原ジュニアさんを詳しくは知らないし、芸能界にも疎い面がある。そこははっきりと認めます。でもね、プロローグや前書きが欲しかった。いきなり広がる世界観についていけなかったのは残念です。いつか、今度は読める時が来ると良いです。2013/09/01
ひがし
20
本当に知らないことばかりでした。いつもテレビで見ている千原さんとは想像できないひきこもり少年だったんですね。読んでいる間はなんだかずっと不思議な感じでした。「お笑い」の道を見つけて、本当に良かったです。2013/07/24