内容説明
人びとが集団を形作りながら個々の特異性を尊重するための「ほんのちょっとしたこと」とは何か。「コレクティフ=人びとが集まること、動くこと」をめぐる思索と対話。「病気の病気」を治す「制度を使う精神療法」の理論と実践。
目次
一九八四年九月十九日
一九八四年十月十七日
一九八四年十一月二十一日
一九八四年十二月十九日
一九八五年一月十六日
一九八五年二月二十日
一九八五年三月二十日
一九八五年四月十七日
一九八五年五月十五日
一九八五年六月十九日
補遺
著者等紹介
ウリ,ジャン[ウリ,ジャン] [Oury,Jean]
1924年生まれ。2014年死去。1949年からロワール地方の精神病院で医師として働き始める。しかしその病院の環境があまりにひどく、ウリは患者とともに病院をでて、いくつかの施設を巡った後、1953年にラ・ボルド病院を創設する。安定した治療の場を得て、「制度を使う精神療法」と呼ばれることになる新しい精神医療の方法をそこで実践し始める。その後、フェリックス・ガタリというたぐい希な想像力と活動力を備えた人物が病院のスタッフに加わり、「病院の病」を治す方法をウリとともに色々と試みていくことになる
多賀茂[タガシゲル]
1957年生。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。パリ第4大学PhD。専門はミシェル・フーコーをはじめとするフランス思想と精神医学史
上尾真道[ウエオマサミチ]
1979年生。京都大学大学院人間・環境学研究科単位取得退学。博士(人間・環境学)。現在、滋賀県立大学など非常勤講師。専門は精神分析・思想史
川村文重[カワムラフミエ]
1972年生。慶應義塾大学商学部専任講師。京都大学博士(人間・環境学)、エクスーマルセイユ第一大学PhD。専門はフランス文学・思想史
武田宙也[タケダヒロナリ]
1980年生。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門は哲学・美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。