内容説明
私とは何か―その問いは今もなお古びてなどいない。ハイデガーの存在論とラカンの精神分析を批判的に乗りこえ、より根源的な自我の思想へとまっすぐに錨を下ろす、ラディカルな哲学。
目次
序論
第1部 自我殺しに抗して(「私は死につつある」あるいはハイデガーの呼びかけ;「私は鏡のなかに自分を見る死人である」あるいはラカンの主体)
第2部 デカルトへの回帰(「彼が私を欺くなら、私は在る」;人間でもなく主体でもなく;「私は道であり、真理であり、生である」;私の失調の瞬間;「神の前で/神の代わりに仮面をつけて」(デカルトの遺産))
第3部 自我分析への序論(現象学の曖昧さ;内在野;肉的綜合―交叉;触れている自分にどのようにして触れるか―交叉の(不)可能性
触れられないものと触れあって―残りもの
これは私の身体である(のではない)―身体化の残りもの
他人の彼方に
交叉の危機
憎悪から愛へ
原臨終から復活へ
解放へ向けて(内立))
著者等紹介
ロゴザンスキー,ジャコブ[ロゴザンスキー,ジャコブ] [Rogozinski,Jacob]
1953年フランス・ルーベ生まれ。現在、ストラスブール大学哲学科教授(形而上学)
松葉祥一[マツバショウイチ]
1955年大阪生まれ。同志社大学大学院哲学専攻博士課程満期退学。パリ第八大学大学院文学部哲学科博士課程満期退学。現在同志社大学嘱託講師。専門は哲学、倫理学
村瀬鋼[ムラセコウ]
1965年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在成城大学文芸学部教授。専門は哲学、倫理学
本間義啓[ホンマヨシヒロ]
1978年埼玉生まれ。ストラスブール大学人文科学部哲学科博士課程修了。博士(哲学)。現在成城大学非常勤講師。日本学術振興会特別研究員。専門は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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