内容説明
世界の終末の手前で作動する、抑止する力としてのカテコーン。キリスト教教父からカール・シュミットにいたる解釈の系譜に分け入り、その歴史的、政治的、神学的な重要性を分析しつつ、果てしない危機をもたらす“エピメーテウスの時代”の到来を現代人に告げる、戦慄の書。カテコーンの謎が全幅の緊急性のもとで再提起される。
目次
第1章 政治神学の問題
第2章 帝国とカテコーン
第3章 エポックとアエウム
第4章 だれがカテコーンなのか
第5章 エクスクルスス―「皇帝のものは皇帝に…」
第6章 教会とカテコーン
第7章 敵対する者のノモス
第8章 二つの都市
第9章 大審問官
第10章 エピメーテウスの時代
著者等紹介
カッチャーリ,マッシモ[カッチャーリ,マッシモ] [Cacciari,Massimo]
イタリアの哲学者。専門は美学。1944年6月5日、ヴェネツィアに生まれる。ヴェネツィア建築大学で教鞭を執るかたわら、1976年から1983年まで共産党議員、1993年から2000年までヴェネツィア市長を勤め、その後はヴェネト州議会議員を最後に2003年、政界を引退。同年、聖ラファエル生命健康大学の哲学部学長に就任した。2002年春には初来日を果たしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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