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第二音楽室―School and Music

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163294902
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

鼓笛隊の“おちこぼれ”ピアニカ組。練習場所は第二音楽室。あのころ屋上教室には特別な時間が流れていた。音楽室に彩られた4つの物語。

内容説明

重なりあい、どこまでも柔らかく広がる四つの旋律。眩しくて切なくてなつかしい、ガールズストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

190
今はもう使われなくなってひっそり佇む第二音楽室。『この音色、私たちの演奏、そして私たちのつながり、あと少しでなくなってしまう、このすべてが、どんなに大事だか』と、そんな感情を抱いた自分が確かにあの時、あの場所にいた。そんなことをふっと思い出させてくれるこの作品。そんなこの作品は、あの時代を遠く過ぎた大人たちが、ふとあの日を思い出し、読後に遠い目をすることになる、そこにあの眩しい日々を見る物語。『眩しくて切なくてなつかしい』というそんなあの時代を生きた大人のあなたに是非ともおすすめしたい、そんな作品でした。2021/03/08

kishikan

161
鼓笛隊 デュエットの歌 リコーダーの四重奏 バンド 小学生から高校生の女の子達と音楽についての4つの物語。各編ごとにそれぞれ学校生活や女の子たちの付き合い方、悩みや友情が、少しずつ成長していく中で変化していく。そういう心の変化を絶妙なタッチで描き分ける、佐藤さんの筆力はさすが!女の子達の気持ちは良くわからないけど、中学・高校の頃を思い出すし、僕も楽器やバンドをやっていたので、音楽の話には引き込まれてしまうなぁ。4作とも好きだけど、心に残ったのは「FOUR」かな。2012/11/03

takaC

156
「第二音楽室」と「デュエット」と「FOUR」が良かった。「裸樹」は前振りの長さが逆効果じゃないか?2016/03/01

しろいるか

136
『第二音楽室』『デュエット』『FOUR』『裸樹』の4編収録。Scholl and Musicとあるとおり、どれも学校生活と音楽が織り成す瑞々しい作品ばかり。前半の3作は主人公が小学校高学年~中学生ということもあって、初恋の仄かな気持ちの揺れや伝えられなかった想いなどが伝わってきて、懐かしい気持ちになった。最後の『裸樹』が一番印象的。私も高校時代にバンドを組んでいたから、うまく音の表現できない時のもどかしさやバンド内の人間関係の難しさが理解できた。前半が苦しいぶん未来が開けるラストが清々しくて読後感◎2012/01/31

七色一味

135
読破。連作中・短篇集と、あえて言いたい感じの作品たちです。テーマは音を奏で、音を合わせる──ハーモニー。一人の音じゃなくて、参加するみんなの音。その音は同じ旋律を奏でるかも知れないし、待ったく異なった旋律を奏でるかも知れないけれど、合わせること、調和を図ることで澄み切った、たったひとつの「音楽」となる──。そんな、美しくて儚い、ほんの一刻のハーモニーの連続のような本です。 個人的には「デュエット」と「FOUR」が、お気に入りです。ほのぼのもするし、ちょっと泣けちゃったりもする──かもね^^2012/01/25

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