内容説明
どうすればそこにいられるのか?どうすればこの冒険を受け入れられるのか?彼は立ちどまり、固執するのをやめて待つ。―“書く”という営為そのものを主題とし、“書くことを書く”試みのめくるめき変幻と遷移によって、“書く者”の意識の流れと記憶の連環を不可視の領界から紙幅という肉体へと浮上させた稀有な小説。虚無が支配するしるしなき白い沈黙の王国は、本書によって破られる。ジョイス以後の文学における言語実験の一頂点をなしたソレルスの傑作。待望の改訂版。
著者等紹介
ソレルス,フィリップ[ソレルス,フィリップ] [Sollers,Philippe]
1936年、ボルドー生まれ。フランスの作家。本名フィリップ・ジョワイヨー(Philippe Joyaux)。伴侶は哲学者のジュリア・クリステヴァ
岩崎力[イワサキツトム]
1931年8月12日、山形県生まれ。仏文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古義人
5
「エクリチュールの冒険」というシリーズ名にこれほど合致する小説も中々無かろう。2020/02/19
思弁的プリキュア
5
とりあえず読み終えた。しんどい…でも、ソレルス の作品がもっと読みたい。2019/06/05
mascuma
2
「ぼくたちがひとつの目的(fin)であることをやめれば、もはや終わり(fin)はないのだ」2024/05/06
思弁的プリキュア
2
現実逃避しまくってる間に読み終えてしまった…… 当たり前だけど二度目のほうが得るもの多かったな。てかやばすぎないか?2020/01/24
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