内容説明
フランス現代思想の方法論的基盤として、同時代だけでなく次世代にも大きな影響を及ぼした遺作にして代表作(1947年)、待望の初訳。「学知の理論をあたえるのは、意識の哲学ではなく、概念の哲学である。産出的必然性とは、活動性の必然性ではなく、弁証論の必然性なのである」。訳者による懇切な解説「カヴァイエスの生涯と思想」を附す。
著者等紹介
カヴァイエス,ジャン[カヴァイエス,ジャン] [Cavaill`es,Jean]
1903年3月15日にフランスの古都サンメクサンに生まれ、1944年2月17日にアラスにおいてドイツ軍によって銃殺刑に処された。バシュラールやカンギレムらと並ぶ、20世紀フランスを代表するエピステモローグである。数理哲学者であり、レジスタンスの闘士でもあった。その科学認識論はアルチュセールやフーコー、デリダをはじめ、フランス現代思想に多大な影響を与えてきた
近藤和敬[コンドウカズノリ]
1979年生まれ。2008年、大阪大学人間科学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(人間科学)。鹿児島大学法文学部人文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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