内容説明
社会的困難を抱えている高校生たちの自己形成支援を目指すユースソーシャルワークとはなにか。ユースソーシャルワーカーをチームとして都立高校等に派遣する仕組み=都立学校「自立支援チーム」派遣事業はどのようなプロセスを経て施策化されたのか。社会教育的発想を教育行政や学校の運営に反映させ、多様な社会資源をネットワークして、従来の固定観念を転換した、新たな教育支援のプラットフォーム作りを提言する。
目次
第1章 都立学校「自立支援チーム」派遣事業とは何か
第2章 「学校教育支援」を中核に据えた社会教育行政が意味するもの
第3章 都立学校「自立支援チーム」の政策形成過程を振りかえる
第4章 ユースソーシャルワーカーを取り巻く現状と課題
第5章 「移行」を支援する高校教育への転換と社会教育行政が担うべき役割
第6章 個に応じた支援を可能にする高校改革と社会教育主事の役割
資料
著者等紹介
梶野光信[カジノミツノブ]
1967年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(教育学)。1993年4月東京都教育庁に社会教育職として採用、2019年4月から主任社会教育主事(2024年3月まで)。現在、日本大学文理学部教育学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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教育福祉二分論克服 専門職の意識共有で壁超え 社会教育行政は連携の要 中退理由 学習習慣 精神課題 高校生の学校への関心希薄 中退後の探索期アプローチ YSWチーム派遣事業 ユースワーク視点 成長権利主体 居場所 ナナメの関係必要 YSW 生徒の主体性を待つ チーム学校 専門スタッフ参画 旧教育 適格者主義根強い ターゲットとユニバーサル支援分担 政策形成能力は主事の武器 学校教育絶対主義から相対主義へ 日本青少年教育 縦軸偏重 横軸重要 疑似体験より日常の意見反映 何もしない内省時間も大事2025/05/02
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