内容説明
ろう者と聴者の協働によって作り上げる手話通訳のかたち。ろう者の言語やろう者に関する言語外知識を共有しているろう者が通訳を担うことは、通訳利用者が社会参加する際に大きな力になります。ろう者が手話通訳を担うことの意義を理解し、資格化への課題を乗り越えることで、ろう者と聴者が一緒に通訳するという形態が実現します。
目次
第1章 ろう通訳者ってなに?聞こえないのに通訳できるの?(ろう通訳者ってなに?;ろう通訳者が必要な人と場面;世界のろう通訳とろう通訳者;司法通訳とろう通訳者―アメリカの例を参考に)
第2章 ろう通訳者の使い方(対面の場合;オンラインの場合;動画の場合;テレビの場合)
第3章 ろう通訳者の資格化について(海外における資格試験;日本における課題)
第4章 世界のろう通訳者、ろう通訳者と協働する通訳者たち(ナイジェル・ハワード;クリストファー・ストーン;池田真―自身もろう者である専門職からみたろう通訳者の姿)
著者等紹介
木村晴美[キムラハルミ]
1965年生まれ。山口県立聾学校下関分校、山口県立豊北高等学校、日本社会事業大学卒業、一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了、同大学院言語社会研究科博士課程(単位取得退学)。現在、国立障害者リハビリテーションセンター学院・手話通訳学科主任教官、NHK手話ニュースキャスター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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