内容説明
親の離婚という経験はどのような格差や貧困の問題につながっているのか。子ども自身には選択することができない親の離婚という家族における経験に着目し、子ども自身のライフコースにおける格差や貧困の問題について計量分析から考察。貧困が解消されない背景として、社会保障制度が十分に機能していない可能性も検討する。
目次
第1章 家族における格差と貧困の再生産
第2章 親の離婚経験者における教育達成の不利
第3章 親の離婚経験者における初職の不利と就業の不安定性
第4章 親の離婚経験者における離婚の世代間連鎖
第5章 貧困母子世帯における生活保護の受給
第6章 知見の要約および今後の展望
著者等紹介
吉武理大[ヨシタケリオ]
1991年長崎県長崎市生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学、博士(社会学、慶應義塾大学)。現在、松山大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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