内容説明
医療者が「社会学する」とはどういうことか。医療者である筆者が、当事者であるがゆえに解決できずにいた患者の語りを聴くという課題に「社会学する」ことによって、違和を異和へと展開しようと取り組んだ試行錯誤の成果。
目次
序章 なぜ患者の話を聴くのがつらいのか―病院から地域へ
第1章 先行研究の検討と研究方法
第2章 自己対処も援助希求もせず無責任に聴こえた語り
第3章 自己対処に頼りすぎているように聴こえた語り
第4章 他者に依存しすぎているように聴こえた語り
第5章 うつ病言説と慢性うつ患者の語り
終章 慢性うつ患者の自己管理と「混沌の物語」の捉え返し
著者等紹介
堀川英起[ホリカワヒデキ]
1971年生まれ。2012年東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科総合保健看護学専攻博士前期課程修了。修士(看護学)。2021年法政大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、日本赤十字看護大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。