内容説明
「困っている」人としての、「妊婦健診」を受けない彼女たち。医療現場に様々な問題をもたらす「困った」人としてとらえられてきた、「妊婦健診未受診妊産婦」。しかし、医療関係者にとって「困った」人である彼女たちが生きてきた(いる)関係状況からは、妊婦健診を十分に受けないで出産に至らざるを得なかった「困っている」人としての姿が見えてくる!彼女たちと彼女たちから生まれた子どもへの支援の道筋を実態調査とその分析考察から導き出す必読の書。
目次
第1部 妊婦健診を受けなかった母親たち―妊婦健診未受診妊産婦の実態調査から(妊婦健診未受診妊産婦の実態調査;六分類の妊婦健診未受診妊産婦;妊婦健診未受診妊産婦という存在が語っていること;妊婦健診未受診妊産婦にかかわる姿勢;妊婦健診未受診妊産婦をめぐる「子どもの最善の利益」)
第2部 子どもを育てない親への支援 親が育てない子どもへの支援(被虐待児とその家族への支援;社会的ハイリスク妊産婦への支援;「支援」とは何か)
著者等紹介
井上寿美[イノウエヒサミ]
1958年生まれ。関西大学大学院文学研究科修了後、YMCAプレスクール講師、保健所の心理相談員等を務める。現在、関西福祉大学発達教育学部准教授、兵庫県川西市子どもの人権オンブズパーソン
笹倉千佳弘[ササクラチカヒロ]
1958年生まれ。同志社大学文学部卒業後、公立高等学校に10年間勤務した後、関西大学大学院文学研究科に入学。同大学院修了後、夙川学院短期大学を経て、就実短期大学幼児教育学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。