内容説明
日本の子どもたちはどんな本を読んできたのか。多彩な作品群により概観する、20世紀後半の読書の記憶。1950年から1999年までに刊行された創作・翻訳、知識読みもの、物語絵本・知識絵本、評論などから選定した約600作品を収録。巻末にタイトル索引、人名索引付き。
目次
『あしながおじさん』
『クリスマス・キャロル』
『ふたりのロッテ』
『ロビンソン漂流記』
『小さい牛追い』
『宝島』
『オズの魔法つかい』
『ノンちゃん雲に乗る』
『ミツバチ・マアヤの冒険』
『三銃士』〔ほか〕
著者等紹介
佐藤宗子[サトウモトコ]
1955年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専門課程修士課程修了。千葉大学名誉教授。児童文学における再話研究、「現代児童文学」にかんする批評のほか、近年は戦後の少年少女向け叢書類の研究も手がける
久米依子[クメヨリコ]
東京生まれ。日本女子大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期修了。主として近代日本の児童文学、女性文学を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スイ
13
1950年代〜1990年代の日本の児童文学の本(翻訳を含む児童文学書と児童文学批評書)の図鑑。 何と約600冊の紹介という大ボリュームで、執筆者の方々の熱がページから伝わってくるようだった。 戦後の日本児童文学史を捉えられると同時に、個々の本の魅力的な紹介に、読みたいリストがどんどん長くなる。 問題点も述べられているのも良い。 無機質な紹介ではなく、ご自身が読んだ時のことなども交えた、血の通った文章なので、読み物としても楽しめた。2023/06/19
よっちん
1
研究室2023/05/17