吉田豪の“最狂”全女伝説―女子プロレスラー・インタビュー集

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864941396
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0075

内容説明

愛憎満ちた全女のリングに、プロインタビュアー・吉田豪が迫る!

目次

ブル中野―自分がもしそこで死んでいたとしてもそれでいいやと思った これでお客さんは絶対に納得させられる
長与千種―あそこまでやるプロレス団体は全国探しても「全女」だけですよ
ダンプ松本―「リングの上で殺しても刑務所には入らないんですよね?」って試合前にいつも確認してた
マキ上田―負けなきゃいけないジャッキーとの敗者引退マッチでもフォールされると体が反応しちゃうんですよ
神取忍―メチャクチャな対抗戦ブーム そんな時代に生きられて良かった
赤城マリ子―低迷して金庫に1円のお金も入ってなかったのが大田区体育館で1千万興行上げた時、すごかったですよ
クレーン・ユウ―新人時代に先輩からのきついシゴキ「人生ゲームのおもちゃのお金を持って肉屋で靴下買ってこい」
立野記代―芸能の仕事を「辞めたい」って言ったら会長が、「お前らにいくらかけてると思ってるんだ!今すぐ金もってこい!」って
ナンシー久美―B班は雑草集団だから練習させなきゃって思うじゃないですか?だけどヤツらは練習しない!
大森ゆかり―全女に入ってみたら女子高生みたいなノリで私は楽しかった
ロッシー小川―全女っておかしなもんで、公式的なアングルってないんですよ
井上京子―「この世界はな、性格の悪いやつが上に上がるんだ」田舎には悪い人がいなかったから松永ファミリーには驚いた
影かほる―ダンプ松本のふりしてメイン試合に出てバレなかった それが私の現役時代の一番の思い出
志生野温夫―放送しててもクラッシュの時代は怖かったんです 一番気を使ったのは、誰か死ぬんじゃないかって
堀田祐美子―金網の上からバーンと落とされて首が曲がって脚が向こうにビヨーンと行っちゃった時、「あ、私死ぬ」って思ったね
ボブ矢沢―試合中に首を骨折した北斗晶が「ボブちゃん、首引っ張って!」って
ブル中野―殺したいほど憎める人に出会えたんです 最高の恋人に出会えたのと同じで、やっと会えたんです
ミミ荻原―外国人レスラーから押さえ込まれるたびにキスされて…
松永高司―日本全国を女子プロレス一色にする そうすると日本全国に散らばったお金をかき集められる(笑)

著者等紹介

吉田豪[ヨシダゴウ]
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。現在、雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほかテレビ、ラジオ、ネットなど様々なメディアに活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

14
神取忍「(北斗VS神取は)WWEの演出でもあれはできないよね」、ボブ矢沢「(北斗晶はデビュー戦後、バーッと走って来て)お客さんを沸かせられなくてすみませんでした!と言った」・・・ビューティペア、クラッシュギャルズなど数々のブームを起こし最盛期には東京ドームで興行を行うなど、女子プロレスの代表的な団体だった全日本女子プロレス。しかし、その内実は選手間のリアルな内実、破天荒な経営陣など、様々な「狂気」が存在していた。選手、スタッフ、アナウンサーらの証言から、愛憎満ちた全女の姿に迫る。2017/10/09

0607xxx

9
中学卒業後の世間知らずの少女を焚きつけ、敵対意識を持たせるフロントの行動はオカルト教団そのもの(笑)押え込みルールの完全実力主義のプロレスとその練習生活に、かの佐山聡に「バカじゃないの?お宅の社長」と言わせる…愛憎満ちたこの世界、最狂の文字に偽りなし!北斗晶のインタビュー読んでみたい。2017/09/19

qoop

6
全日本女子プロレスという団体の特異性を、レスラーや関係者から聞き取るインタビュー集。非人間的な扱いを受けながらも当時を懐かしむ彼女たちの発言から、団体運営は洗脳の産物であり、しかもまだ溶けていないとするインタビュアーのまとめは説得力がある。加害者・被害者双方からの聞き取りだけでは藪の中に埋もれてしまいそうな女子プロのいじめ問題については、選手に対する経営者一族の無神経な接し方を縦糸にして繋げることで(真相というより構造を)掘り起こす。本書で一番興味深かったのはここかもしれない。2017/07/15

Eiki Natori

4
吉田豪が全女の選手をインタビューしている本があるとは知らなかった。全女は華やかなイメージだったが、裏ではこれだけギスギスして、非人道的なことが行われていたのか。高校時代の全女好きの親友が「前座が抑え込みで決まる」と揶揄していたが、実はガチンコであり、裏では賭けが行われていたとか。タイトル戦が抑え込み決着とか狂気の沙汰だ。これだけ酷いことが行われたのに、誰も全女を悪く言わない。それがスゴイ。 ミミ萩原がレズレスラーに襲われた話とか、堀田が1000万貸した話とか、新日本のレスラーが音を上げた話とか、全女最凶!2020/05/23

tak

2
★★★☆☆2022/01/16

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