内容説明
煉獄の星「アポコリプス」に君臨する独裁者ダークサイド。長年にわたって探し求めてきた「反生命方程式」の秘密を知った彼は、意外な行動に出る。宿敵ニュージュネシスと地球のヒーロー達に同盟を求めたのだ。あの誇り高きダークサイドが、己を曲げざるを得ないほどの脅威とは何か?全宇宙の命運は、この不確かな同盟に託されたのだ。新鋭マイク・ミニョーラの筆を得て、『インフィニティ・ガントレット』のジム・スターリンが描いた一大叙事詩、ついに邦訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G
6
ジム・スターリンとマイク・ミニョーラがタッグを組んだ伝説の名作。DC最強のヴィランと名高いダークサイドが「反生命方程式」に全宇宙の危機を感じ、積年の敵であったニュージェネシスと地球のヒーローたちと同盟を結び、脅威と立ち向かう。スペースオペラ的な世界観の中にあって登場キャラの苦悩が描かれている様が素晴らしい。グリーンランタンの一連なんて、モロに辛いもん。しかもこんな話なのに、「強い人間」バットマンの機知に富んだ作戦が功を奏すとは! ミニョーラのアートワークが如何にもミニョーラらしく、素晴らし過ぎる! 良書!2016/11/10
Kazunori Yuki
1
正直なところ宇宙規模の話にされるとスケール感が大きすぎて苦手。特に『反生命方程式』関係の話はもうお腹いっぱいというか、話がぶっ飛びすぎて理解が追いつかない。あまり親しくない人から大人数の飲み会に誘われて、アウェイ感を感じながらみんなが楽しんでる姿を見ているような状態に陥ったので、しばらくこういうオールスター物は避けようかな…。2024/01/13
ビッチュウ
1
非常に面白かった。 DCコミックきってのラスボスヴィラン・ダークサイドがヒーローと組んで、宇宙滅亡の危機である反生命方程式に立ち向かう物語。絵を『ヘルボーイ』等で有名なマイク・ミニョーラ氏が担当しており、上記コミック程ではないが適度にデフォルメされつつ影が効いた絵が格好いい。話も壮大な危機を神々に等しき者たちが立ち向かうものと、各所対処するヒーローチームの人間的部分とがあり面白い。グリーンランタンの悔恨、バットマンの怒りの鉄拳、そして出し抜くダークサイドと印象的な場面も多い。2019/01/02
杉浦印字
1
4つの時限爆弾と4つのチーム、とスパイ映画的な筋立てを超銀河スケールに拡大するのはなるほどJ.スターリン的。神話的荘厳さをもつニューゴッズとヒーローの共演が楽しく(チームの選抜に疑問なくはない)、地上人のモラルと機知が全てを決する物語はジンとくる(バッツの最後のセリフ!)。当時のM.ミニョーラの画も確かなデッサンと独特のデフォルメが気持ちいい。元シリーズを知らない身としては、反生命方程式の正体など「いかにも」なアメコミに落とし込んでしまった功罪も感じなくもなかったけど実際のとこはどうなんだろう?2018/01/17
ツッキー
1
DC版『インフィニティ・ガントレット』σ( ̄∇ ̄;)スーパーマンやらバットマン、映画がこけて地味なグリーンランタン等が出てきます。宇宙規模のスケールのデカい話ながら、盛り上がりにかけるなぁ(^_^;)2016/11/20